第11話 寵姫への道
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レンハイト星の開拓の話を知っているか?」
「無論知って居るが、それがどうした?」
「その原案を作ったのが、若干14歳の令嬢だ」
「なんじゃと、そんな話が」
「信じられないか、しかし本当の事だ」
「なんと」
「その令嬢は、聡明で心優しい娘でな、それに根性を持っている」
「しかし、相手はリッテンハイム侯とグリューネワルト伯爵夫人じゃ高々男爵家では太刀打ちできんぞ」
「クラウス、それなんだがな、あの娘は男爵家の娘じゃないんだ」
「それはどう言う事だ、まさか!」
「そうだ、俺の子だ。俺がファーレンハイト男爵の妹に生ませた子でな。
認知できない理由があってな。そのまま実家で育てて貰っていたのだよ」
リヒテンラーデ侯爵は驚愕する。
「つまりは、ブラウンシュヴァイク公爵家先代の3女と言う訳か」
「そう言う事になる」
「それならば、リッテンハイム候とグリューネワルト伯爵夫人枢軸に対抗可能じゃ」
「その通りだな」
「ブラウンシュヴァイク公爵家は全面的に支援してくれるのかの?」
「父上が賛成であれば、私は全面支援を行い、ブラウンシュヴァイク公爵家の末姫として送り出す所存」
「エーリッヒ、賛成してくれるか?」
「俺は賛成するが、ラミディアの意志に任せたいと思うのだがな」
「父上、それでは、断られた場合はどう致しますか」
「そうじゃ、勅命で寵姫にするのが良いのではないか?」
「取りあえずは、今年の10月に15歳になる、それまでに準備を行うしかあるまい、
それと、宮廷にならす為に陛下主催の宴でそれとなく参加させて。
あの子の義行心を擽るのも良いかもしれんぞ」
「判ったわ、それでは夏の宴でもするように陛下に進言致そう」
「うむそれがよかろう」
「ブラウンシュヴァイク公爵、よしなに頼みます」
「お任せ下され、帝国の為ですからな」
「クラウスよ、余り急ぐなよ」
「判って居るわ」
リヒテンラーデ侯爵が帰宅してから、親子2人で話している。
「父上、宜しいのですか」
「うむ、帝国の危機には藩屏たる我が家が動かずしてどうする」
「しかし、妹が不憫でありましょう」
「此もブラウンシュヴァイクの家に生まれた定めじゃ」
「はあ」
「あの子であれば。必ず帝国を守ってくれよう」
「オットー、済まぬが、あの子を守ってやってくれ、儂ではもう守れんからな」
「父上、お任せ下され、必ずラミディアは守りますぞ」
「すまぬすまぬな」
「父上」
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