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オズのジュリア=ジャム
第四幕その三

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 そして次の日朝御飯を食べてからです。出発しましたが。
 ふと道の向こうから音楽が聴こえてきました、それでジャックが言いました。
「あれっ、この音楽は」
「ポップスだね」
 木樵もその曲を聞いて言いました。
「この曲は」
「うん、そうだよね」
「ダンスに合ったね、けれど」
「何か違うね」
「曲の感じがね」
「楽器を使っていても」
 それでもなのでした、聴いていますと。
「何かね」
「金属の感じがしないね」
「何処か柔らかいよ」
「これはどうしてかな」
「それをわかるには音楽が奏でられている場所に行くことだね」
 かかしが解決案を出しました。
「まずは」
「そうだね、知りたいならね」
「そうすべきだね」
 ジャックと木樵はかかしの言葉に頷きました。
「知りたいなら見る」
「それが一番だからね」
「どちらにしてもそちらに行くから」
 ジュリアも応えました。
「それじゃあね」
「うん、行こうね」
「このままね」
 ジャックと木樵はジュリアにも応えました、そのうえで。
 皆で音楽が聴こえる道の先に行きました、すると。
 そこにです、色々な草花達が生えていてでした。
 それぞれの茎や葉、お花等を使ってでした、様々な音楽を鳴らしています。その音がギターやベース、ドラム、サックス、シンセサイザーの音に似ているのです。
 その音楽を聴いてです、ジャックは納得しました。
「成程、金属と違った感じがしたのは」
「うん、植物だからだね」
 木樵も納得して頷きます。
「音の響きが違うんだね」
「そうだね」
「こうした音楽もいいね」
「そうだね」
「柔らかい感じがして」
「素敵だよ」
「何かね」
 かかしは何処かうきうきとした感じで皆に言いました。
「踊りたくならないかい?」
「うん、そうだね」
「こうした曲を聴いてるとね」
 ジャックと木樵はかかしに笑顔で応えました。
「自然とね」
「踊りたくなるよ」
「歌も歌ってね」
 モジャボロは右手の人差し指を立ててお話に入りました。
「そうしたくなるね」
「明るくてノリのいい曲だから」
 ジュリアも今にも踊りだしそうな感じです。
「そうなるわ」
「じゃあ今からだね」
「踊るの?」
「そうするのかい?」
「どうしようかしら」
「ここはそうすべきだよ」
 ジュリアが少し考えているとです、ここででした。
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