第四幕その二
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「身体にもいいんですよね」
「特徴としては火を通してるよね」
カルロスは回鍋肉を食べています。
「中華料理って」
「そうよね、生ものは殆どないわ」
ナターシャはお饅頭をほくほくと食べています。
「お刺身とかは」
「あるにはあるみたいだけれど」
ジョージは今度はピータンとお豆腐を食べています。
「少ないのは間違いないね」
「そう、それで火を通したお料理を楽しむのもね」
ジュリアは海老蒸し餃子にお箸を移しています。
「中華料理の楽しみ方ね」
「お刺身もあるにはありますが」
神宝が言うにはです。
「確かに殆ど食べないですね」
「そうよね」
「冷えた御飯もです」
こちらもというのです。
「食べませんし」
「最近までそうよね」
「最近食べる人も少し出てるみたいですけれど」
それでもというのです。
「中国では食べないです」
「温かいものね」
「それを食べています」
「そして今の飲茶も」
「熱を通したのばかりで」
「それを楽しむものね」
「いや、お酒にも合うしね」
大人のモジャボロはお酒も飲んでいます、桂花陳酒をごくごくと飲んでいます。
「中華料理って」
「あら、そうなの」
「そうだよ、これがね」
ジュリアにお酒で赤らんだお顔で答えました。
「実に合うんだ」
「そうなのね」
「うん、ただジュリアと神宝達は」
「子供だから」
「アルコールが入っているものは飲めないね」
「ええ、そうよ」
「それは仕方ないね、ただアルコールが入っていないお酒は飲めるから」
オズの国にはそうしたものもあります。
「そちらはどうから」
「ノンアルコールのワインとか」
「それでも酔えるしね」
アルコールが入っていなくてもです。
「どうかな」
「別にいいわ」
ジュリアはそちらは断るのでした。
「林檎のジュースがあるから」
「だからなんだ」
「ええ、別にね」
「だといいけれどね」
モジャボロはグラスの中に氷を入れた桂花陳酒も楽しみながら応えました。
「君がそう言うのなら」
「僕もですね」
「別にお酒はいいです」
「ジュースやお茶がありますか」
「そちらを楽しんでますので」
「ですから」
五人もこう言ってお酒を飲まないのでした、そしてお茶やジュースを飲んでいます。そうして皆でお腹一杯食べてから近くの川で身体を奇麗にしてからテントの中で寝ました。
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