第10話 悪女グリューネワルト伯爵夫人
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーリアは返事をした。
「ご主人様、仰せの通りに致しますから、家族には何もいたさないでください」
「判っていますわ、お前がおとなしくしていれば何しませんわ」
アーリア自身は穢されるぐらいなら、死のうと思っていた、死ねば家族も救われると。
「言っておきますが、死んだりしたら家族を流刑にいたしますわよ」
完全に逃げ道を塞がれたアーリアはもはや人生を儚みながら、
婚約者に別れを告げ伯爵夫人の兄、レオンハルトの玩具として過ごす事になったのである。
「オーホホホホ、兄上も悪ですわね、略奪や寝取りが大好きとは困ったモノですわ、
けれども妾も面白いからの、此からドシドシ罠にはめてくれましょう」
帝国暦479年3月
■オーディン ノイエ・サンスーシ
ノイエ・サンスーシでは国務尚書リヒテンラーデ侯爵が苦虫を噛みつぶしたような顔をしながら、
頭の痛い問題の思案に暮れていた。その問題とはグリューネワルト伯爵夫人の事である。
寵姫になる前は、温和しい令嬢に見えたが、皇帝陛下のご寵愛を一身に受け始めると、
途端に本性をさらけだし我が儘放題に政治や人事への介入を始めたうえ、他の寵姫との仲も最悪状態であり、そのすごさは門閥貴族達も憤るほどである。
更に自分の一族を高官に据えるように陛下へお強請りを行い続けている。
また、税金を搾り取るだけ搾り取り贅沢三昧を行っていて、税率が90lを超えている星もある。
また、職位につきたい者達から、賄賂を多数集めては売官を行ったりと酷い状態である。
現在の財務尚書カストロプ公爵に匹敵するほどの守銭奴である。
うむ、グリューネワルト伯爵夫人にも困ったモノじゃ、あれでは陛下の評判が悪くなる一方ではないか、このままでは平民の憎悪の対象に成りかねない状態じゃ。
あの者が皇子でも生んだら帝国はお仕舞いじゃ、何とか陛下の興味を他の寵姫に移せないモノかの。
あの者のように馬鹿で強突張りでは困るしの。
聡明で心優しき寵姫は何処かにいないであろうか。
もう一度寵姫を探させるのも一つの手かもしれんな。
ノイケルンと相談してみるか、それしか有るまい。
帝国暦479年3月
■オーディン ファーレンハイト邸 ラミディア・フォン・ファーレンハイト
惑星開発会社は順調に活動しています。ラインハルトもジークも勉強の合間に色々手伝ってくれて居るんですよ。流石に2人は優秀ですね、アンネローゼは事務手伝いしてくれています。
最近ジークとアンネローゼが怪しいんですよ、手を繋いだりしてますから。
アンネローゼはショタなんですね。
んで、何故かラインハルトが家の姉フェリシアと怪しい状態なんですよ。
姉がアンネローゼと2人して話しているのを聞いたんですけど、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ