60部分:第六話 馬超、曹操の命を狙わんとするのことその三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第六話 馬超、曹操の命を狙わんとするのことその三
「そういえば曹操殿も宦官の家の出だったな。それで苦労されたのだったな」
「そうだ。二人共そうした意味ではあそこまでなれる方々ではなかった」
趙雲は曹操についても述べた。
「ただ、曹操殿は袁紹殿に比べてかなりバランスがいい。万能タイプだ」
「そうか。そうした違いがあるか」
「君主としてどちらがいいかはわからないがな。曹操殿にしてもそうした境遇だったから性格的には問題があってもおかしくはない」
「曹操・・・・・・」
馬超の顔が歪んでいた。
「あいつだけは・・・・・・」
「んっ?どうしたのだ翠」
その馬超の表情の変化に張飛が気付いて問うた。
「何かあったのだ?」
「あっ、何もないさ」
馬超は彼女の言葉にすぐに表情を戻して言葉を返した。
「気にするなよ」
「だったらいいのだ」
こんな話をしてからその日は寝た。その夢の中でだ。
馬超は幼い姿をしていた。そのうえで両手で棒を構え両足を踏ん張ってそのうえで身体を横にして顔は前に向けていた。そのうえで前に立つ妙齢の、彼女がそのまま成長した様な顔と髪の美女と対していた。
「翠、どうしたの?」
「えっ、どうしたって」
「乱れがあるわよ」
彼女に対して言ったのである。見ればその美女も彼女と同じ構えを取っている。だがその構えは彼女のものとは違って悠然としている。馬超のそれは手が震えているのである。そこが大きく違っていた。
「どうしたのかしら」
「えっ、別に何も」
「隠し事をしているわね」
悠然と笑ってみせての言葉だった。
「そうね」
「あ、あたしは別に」
その言葉を受けてだ。幼い馬超は慌てだしだ。我を失った様子になってそのうえで返した。だがその構えは完全に乱れ形を崩してしまっている。
「おねしょなんか別に」
「そう。おねしょなのね」
「あっ、いやその」
「隠さなくていいのよ」
だがだ。美女はその彼女に優しく笑って言ってきた。
「ベッドをすぐに乾かしなさい。それでいいわ」
「わかりました」
「心は構えに出るものよ」
そしてこう馬超に教えてきた。
「武芸はそのまま心が出るものよ。覚えておきなさい」
「う、うん」
幼い頃の思い出だった。涼州にあった屋敷の中でいつも母に武芸を教えてもらっていた。それが今の彼女を作っていったのである。
目を覚ますとだった。ベッドの中だった。部屋の中に二つあるベッドのうちの一つに横になっていた。隣のベッドでは関羽が張飛を抱き締める様にして寄り添って寝ている。そしてベッドとベッドの間には。
「うむ、目覚めたか」
「あれ、趙雲か」
「うむ、私だ」
白い寝巻きの彼女が上体を起こして応えてきた。その胸が目立ち白いア脚が露わになっている。実に艶か
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ