プロローグ
[2/2]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
、そんな緊張しなくていいよ。俺はアルマ、賑やかで騒がしいって感じると思うけど、ここはいいギルドだから宜しくな。」
「はい、宜しくお願いします!」
そう私が敬語で話すと、笑いながら私に話し続ける。
「敬語じゃなくていいよ、それと呼び捨てで呼んでくれ。」
「うん、分かった!宜しくねアルマ!」
「おう、こちらこそ宜しくなルーシィ。」
そうお互い笑って話していると後ろから物凄い殺気を感じた。
私は驚いて後ろに振り返ると、エルザがいた。
「え、エルザ……その、すっごく怖いんだけど…!?」
「やぁエルザ、久し……」
アルマの言葉が終わる前にエルザがアルマに抱きついた。
その瞬間、私の頭はパニックになる。
──そ、そ、そういう関係なの!?!?
「ルーシィ違うよ?」
「ミラさん、私の心の声を読まないでください…!」
私の心の声を簡単に読んでしまうミラさんに怒る私の隣では、アルマがエルザをあやしていた。
「あー、悪かったって。だから怒るなよ、エルザ。」
「……怒るに決まってる、何も言わずにいきなり……」
「う……それは、だな。その……な?」
アルマは申し訳なさそうな顔をしながら、どうしようかと悩んでいるようだった。
ミラさんはそんな二人を見て何か不満を感じたのか、エルザに冷たい一言をぶつけた。
「アルマから離れなさいよ、エルザ。」
「何、何故ミラに言われなければならない?」
「アルマの迷惑になっていることに気づかないのかしら?」
「なんだと?」
二人がバチバチと睨み合っている中、アルマはササッと二人から離れて男性陣と談笑していた。
「それにしても1年でクリアしちまうとわなぁ…」
「んー、まぁ危なくなったけどエルフマンでも行けるよ。」
「いや、漢でも無理だ!」
「お前は怪物かよ…アルマ…」
「む。グレイ、人を怪物扱いするなよ」
「いやいや怪物じゃねぇーか!」
そんな会話をしているとマスターが帰宅した。
「お、これは珍しいのがおるのぉ」
「ただいま、マスター。」
「一年でクリアしてきおったか…」
「えぇ、時間掛かりすぎましたね。」
「………(いや、早すぎるわ)」
思うことは皆同じなんだと改めて絆を感じた私でした。
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ