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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第98話:夜分の呼び出しは厄介事の定番
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たわ。

「でもさぁ……国家の重鎮が利用する高級キャバクラなのに、そこで話した内容が拡散するんじゃ拙いよね。国家の重鎮が酒に酔って、何らかの機密事項を話すのを期待してるとしか思えないよね。もしかしたらワザと酒に酔わせて聞き出してるんじゃないかと疑っちゃうよねぇ?」

「……そ、そうですね。この店は軍務大臣秘書官が常用してるみたいですからねぇ」
「そうなんだよ、色んな人が利用してるんだよね。……もしかして、他国のスパイ活動の拠点なんじゃないのかなぁ?」
はぁ!? この店がスパイ活動の拠点!

「へ、陛下……当店は決してスパイ活動など行ってはおりません」
「う〜ん、それは信じてるけどもぉ……今回の内容が、あまりにも早く世の中に知れ渡ったら……ねぇ」
知れ渡ったら……何?

「父さん……いえ、陛下。その時は彼等を如何するつもりですか?」
「処刑はしないけどぉ……スパイを放置しちゃうわけにもぉ……」
こ、怖い……はっきりと言わないところが凄く怖い。

「陛下! 何度も申し上げますが、我々はスパイではありません。本日の事も、皆様がお帰りになられ次第、記憶から抹消いたします! 勿論、文字にして記録を残すような事も致しません。どうか信じてくださいませ!」

「うん、信じてるよ。信じてるけども……ね。凄い速さで知れ渡っちゃったら……ね!」
私は怖くなり、慌ててレクルト君を見た。
すると彼は私から視線を外す。

処刑はしないと陛下は言った。
だが処刑以外の事はするのかもしれない。
私たちの事をスパイと認定するから……

エウカリスSIDEEND



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