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三本の矢
第一章
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のだ。そして最後の黒木もだった。
「まさに女武士」
「清楚可憐でいて質実剛健」
「その弓の腕も確か」
「立ち居振る舞いも堂々」
「気真面目で秘境未練を卑しむ」
「やっぱりいいのよね」
 黒木の評価もかなりのものだった。山縣と桂は茶道部の部室で茶道部の娘が煎れてくれた茶を共に飲みながら畳の上に正座して話していた。制服姿での畳がまた艶やかだった。
 その清楚な艶やかさを纏いながらだ。桂はこう山縣に話した。
「それで、だけれど」
「そう。部長は一人だから」
「どうするの?本当に」
「そうね。部長はね」
「誰にするの、本当に」
「児玉さんかしら」
 彼女にしようかというのだ。だが、だった。
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