Lv60 暗黒の瘴気
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なくして、俺達はリーダー格のドラゴンライダーの真上へとやってきた。
奴等は今、石化攻撃の戦果を確認している最中で、俺達の接近には気にも留めていない。
つまり、今が好機というやつである。
「さて、ここからは、お主に任せる。我はお主の指示通りに動こう」
「奴は俺が倒す。壺の方は頼んだよ、ラーさん」
俺はそれだけを告げ、竜から飛び降りた。
落下しながら、俺は魔導の手を奴の肩に伸ばし、一気に真下のドラゴンライダーへと近づいた。
当然、奴もそこで俺の接近に気付いた。
【グッ、引っ張られる……だ、誰だ!……な、貴様は! なぜ貴様がここにいる!】
俺は一撃で仕留める為に、高出力の魔光の剣を発動させた。
そして、眩く輝いた光の刃で、奴を頭から一刀両断したのである。
【グギャァァ】
騎士の体は真っ二つに分断され、左右に落下していく。
それと共に、騎士が脇に抱える黒い壺も落下していった。が、しかし……そこで、1体のドラゴンライダーが下に回り込み、黒い壺を回収したのである。
勿論、これはラーのオッサンだ。中々の連携プレイである。
「コータローよ、壺は回収した。さぁこっちにこい」
「了解」
俺は真下にいるオッサンドラゴンライダーへと飛び乗った。
「よし、これでもう、あの雨は降らん。このまま奴等を全部始末するぞ、コータロー」
「おう!」――
俺とオッサンは、上空にいる残ったドラゴンライダーを1体づつ仕留めていった。
1度に3回も攻撃できるので、奴らは反撃する間もなく、俺達の刃に倒れていった。
そして、全て倒し終えたところで、俺達は地上に着地したのである。
ラーのオッサンもそこでモシャスを解いた。
ちなみにだが、雨雲の杖も回収しておいた。杖は今、フォカールで仕舞ったところだ。
またあんな使われ方されたらたまらんので、一時的に俺が預かるつもりである。
まぁそれはさておき、周囲に目を向けると、どうやら地上の方も、既に戦闘は終わっているようであった。
一応は俺達の勝利といえるだろう。が、しかし……あの雨の爪痕は、甚大なモノであった。
なぜなら、部隊の約3分の2以上が石像と化していたからである。生き残ったのは僅かしかいなかったのだ。
生存者は、ヴァロムさんとディオンさん、そしてアヴェル王子とウォーレンさん、それからシャールさんとルッシラさん、その他の魔導騎士と宮廷魔導師が数名いるだけであった。
また、残念な事に、レイスさんとシェーラさんは石化していた。これは誤算であった。
(あの2人は後ろの方にいたから、雨から逃れていると思ったが、まさか、石化していたとは……。多分、装備している武器が強力だったから、前に出てしまったんだろう……はぁ……どうしよう、貴重な戦力が……ン?)
と、そこで
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