Lv57 魔物の逆襲
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だ一体……)
ディオンさんは眉間に皺を寄せた。
「どうやら本物のようだな……その法衣は」
「クククッ、ディオン様、これは紛れもなく本物ですよ。私が教皇なのですからね。この法衣は、デインを除き、如何なる呪文も効果がないという事はご存知の筈。とはいえ、先程の雷の呪文にはしてやられましたがね……」
と言って、レヴァンは俺に視線を向けた。
レヴァンは不気味に微笑みながら、話を続ける。
「さて、コータロー……貴様のその表情、私が追い詰められたとでも思っているようだな。クククッ、頭の回るお前でも、まだ知らぬ事があるのを教えてやろう!」
レヴァンは懐から、タクトのような黒い杖をサッと取り出すと、背後にいる国王へと向けた。
そして、奇妙な呪文を唱えたのである。
すると次の瞬間、タクトから紫色のレーザー光線みたいなのが発生し、国王のサークレットに命中したのであった。
その直後、国王の目が赤く輝きだした。
また、口や耳から黒い霧が吹きだし始めると共に、国王は両手を大きく広げ、呻き声を上げたのである。
【ヴヴヴヴァァァァァァァ】
それはまるで、何かに憑りつかれたかのようであった。
周囲の近衛騎士や他の王族達は、そのあまりの変わりように慌てていた。
【陛下! 一体どうなされたのですか! アズラムド陛下!】
【お、お父様ッ! どうされたのですか!】
近衛騎士の1人がレヴァンに食って掛かる。
【貴様ァッ! 陛下に一体何をしたァァッ!】
レヴァンは不敵に微笑んだ。
「クククッ……アズラムド陛下はもう、私の操り人形になったという事よ。それを今から見せてやろう」
するとレヴァンは俺を指さした。
【アズラムドよ、あの者にデインを放て!】
その言葉を聞き、国王は俺へと赤く輝く目を向けた。
と、次の瞬間、国王は俺に向かって右手を伸ばし、呪文を唱えたのである。
【デイン!】
国王の手から、シスの暗黒卿を思わせる雷が放たれた。
この行動を予想していた俺は、即座にライトニングセーバーを発動し、それを光の刃で受け止めた。
バチバチというスパーク音と共に、フラッシュのような閃光が発生する。
まるで、ジ○ダイの騎士VSシスの暗黒卿を思わせる構図である。
とはいえ、デインの雷はライトニングセーバーで無効化されたので、これはやって正解だったようだ。
と、ここで、アヴェル王子とウォーレンさんが俺の所へとやってきた。
アヴェル王子は叫ぶ。
【レヴァン! お前、父に一体何をしたッ!】
「クククッ、これはこれは、アヴェル王子。ちょっと貴方のお父様をお借りしてるだけですよ。アズラムドよ、こっちに来い!」
その直後、国王は信じられないような大ジャンプを見せ、レヴァンの隣へと着地したのである。
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