Lv57 魔物の逆襲
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ているところであった。
(レヴァンの奴……王族達よりも先に、右側の観覧席出口から逃げる気だな……。俺の方が出口に近い。させるかッ!)
俺は魔導の手を使い、2階観覧席へと飛び上がり、通路へと着地した。
レヴァンはそれに気づき、足を止めた。
「どけッ! 貴様に構っている暇なんぞないッ!」
「それはできないね」
「ならば死ね!」
と、その直後、レヴァンは光の王笏を俺に向け、呪文を唱えたのである。
【メラミ!】
透き通った水晶球の先端から、巨大な火球が出現し、俺に目掛けて飛んできた。
俺は腕をクロスさせ、腹に力を入れて腰を下ろし、防御に徹した。
1mはあるかという大きな火球が俺に直撃する。
火球は爆ぜ、炎が俺を包み込む。それは物凄い強烈な炎であった。
ゲームならば、ダメージにして40ポイントといったところだろう。
俺が今着ている白い囚人服が焦げ焦げになっていた。当然、火傷も負ったのは言うまでもない。
(メラミは防御に徹しても、流石にキツイな……。さて、今度はこっちの番だ!)
俺は魔導の手を使い、奴の体を思いっきり押した。
「グッ、何ッ」
レヴァンは仰け反るように、体勢を大きく崩す。
この隙を逃さず、俺はレヴァンとの間合いを詰める。
そして、魔光の剣を発動させ、奴を斬りつけたのである。
(とりあえず、ジ○ダイのように、腕を切り落とそう……。人を殺すのは、まだ少し抵抗がある……)
だがしかし!
レヴァンはなんとか踏み止まり、不格好ながらも、光の王笏で魔光の剣を受け止めたのであった。
俺達は鍔迫り合いの状態となった。
どうやら魔力を帯びた武具というだけあり、そう易々と切断できないようだ。
(ならば!)
俺はそこで更に魔力圧を上げた。
光の刃は輝きを強める。
そして次の瞬間! 光の王笏の柄は魔光の剣によって、スパッと切断されたのであった。
「なッ!?」
杖の先端部分が「カラァン」という甲高い音を立てて、観覧席通路に転がる。
レヴァンは目を見開き、即座に後ろへと飛び退いた。
「そんな馬鹿な! ……なんだその武器は一体!」
俺はそこで、右手に持つ魔光の剣を顔の付近にまで持っていく。そして、ビリヤードでキューを突くハスラーのように構え、左手を奴へと向かって伸ばした。
俺は自然とこの構えをしていた。多分、両方の動作がしやすいからだろう。
案外、魔導の手と魔光の剣の組み合わせは、この構えが一番シックリくるのかもしれない。
ちなみにだが、この構え……俺の記憶が確かなら、ジェ○イのライトセーバーフォームの1つであるソーレスという型だった気がする。映画では、オビ=ワン・ケ〇ービが得意としている型だ。とはいえ、映画では語られない設定の話だが……。
まぁそれはさてお
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