Lv57 魔物の逆襲
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スとばかりに魔導の手を使って飛び上がり、ライトニングセーバーで、奴を背後から斬りつけた。
と、その直後、バルログは羽ばたくのをやめ、主の名前を告げながら、地面へと落下したのであった。
【ア、アシュレイア様ァァァ!】
バルログが事切れたところで、俺は王子に礼を言った。
「ありがとうございます、アヴェル王子」
「いえ、礼を言うのは俺の方です」
「というか、いつの間に武装したんですか?」
「何か起きそうな予感がしたので、念の為にね。さて、色々と訊きたい事が山ほどありますが、まずはこの事態を解決してからですかね」
と言って、アヴェル王子は俺に流し目を送ってきた。
「はは……ン?」
するとそこで更なる援軍が現れたのである。
なんとウォーレンさんやラッセルさん、そしてバルジさん達が武装して、俺の所にやってきたのだ。
「おい、コータロー! この事態を切り抜けたら、色々と聞かせてもらうぞ! さっきの魔法の事もなッ!」
「コータローさん! 俺達も戦いますよ!」
「私もよ、イシュラナの神官が魔物ばかりだったなんて、許せないわ!」
「俺も戦うぞ!」
「俺達もだ!」
どうやら、ヴァリアス将軍が彼らの武具も用意しておいたのだろう。これは心強い。
「儂も久しぶりに戦うぞい! このグランマージをコケにしおってからに! 目にモノ見せてくれるわ!」
「お、おばぁちゃん……あまり無理しないでよ」
俺は皆に、戦いの注意点を簡単に伝えておくことにした。
「皆、戦うときはベギラマとマホトーン、それとメラミに注意してください。ここにいる魔物はそれらを使うのが多いです。それと、奴等の攻撃力は半端ないので、スカラを使える人は守備力強化を、そして回復魔法を使える人は回復を忘れずにお願いします。行きますよ、これはこの国の存亡を賭けた戦いになると思いますから!」
【オオッ!】
とまぁそんなわけで、この場にいる全員が、戦闘態勢に入ったのである。
[U]
アヴェル王子やウォーレンさん、そしてラッセルさんやバルジさん達は、魔物との戦闘を開始した。
俺はそこで黒幕の動向を探るべく、王家の観覧席に視線を向けた。
近衛騎士達と対峙する、シルバーデビルとレヴァンの姿が視界に入ってくる。
王族達はそこにはいないが、魔物が多いせいか、まだそれほど進めてはいなかった。
不味い事に、神官が多いルートを選んでしまったのだろう。
ちなみにだが、今ようやく、右側の観覧席通路へと差し掛かったところだ。
まぁそれはさておき、レヴァン達に視線を戻すと、シルバーデビルは甘い息を吐いて、近衛騎士の何人かを眠らせており、またレヴァンはこの場から立ち去ろうと、魔導の手を使ってスパイダーマンのように、少し離れた所にある右側の観覧席へと向かっ
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