Lv52 仲間との別れ
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常に貴重なラミナスの秘薬であります」
「エルフの飲み薬……」
「はい。古代魔法王国カーペディオンより更に昔……グアルドラムーン大陸に豊かな森が広がっていた頃、そこにはエルフと呼ばれる種族が住んでいたそうです。ラミナスの伝承では、我等ラミリアンの祖先は、古の種族・エルフであると伝えられております。そして、この魔法薬は、その祖先が残した遺物の1つなのでございます」
「エルフが祖先……」
ある意味、納得の話である。
見た目がモロにそんな感じだからだ。
(まぁそれはさておき……エルフの飲み薬か……そういえば、こんなのあったな。懐かしいなぁ……でも、これって物凄いレアアイテムやったような……。まぁそれはともかく、この魔法薬は、サナちゃんの言っている通りの効能だったな。これが手に入るのなら凄いことだが……いいのだろうか)
とりあえず、確認した。
「これ……かなり貴重な魔法薬だと思うけど、俺が貰ってもいいモノなのかい?」
「構いません。お収めになってください。私にはもう必要ないモノですので、どうぞ、役立ててください」
「そうですか……では、有難く頂戴いたします」
ここでアーシャさんが話に入ってきた。
「よかったですわね、コータローさん。次は私の番ですわね。私も、貴方に渡すものがございますの」
アーシャさんはそう言うと、部屋の片隅に行き、青い布に包まれた何かを持ってきたのである。
(なんだろう、一体……長細い箱みたいだが……」
俺がそんな風に考える中、アーシャさんは布を解いた。
すると中から、美しい銀色の箱が姿を現したのである。
「これは兄からの贈り物ですわ。どうぞ受け取って、中をご覧になってください」
「では、早速」
箱を受け取った俺は、上蓋を捲る。
すると中には、銀色に光輝く美しい像が入っていたのだ。
「お兄様曰く、これは銀の女神像と呼ばれるものだそうですわ。どうぞ、お受け取りになってください」
「銀の女神像……」
これまた懐かしい名前である。
ドラクエWの第3章における金策アイテムだ。
とはいえ、ゲームに出てきた銀の女神像と同じ物ではないだろう。だって、女神イシュラナの像だし……。
「良いのですか? こんな高価そうな物をもらって……」
「ええ、構いませんわよ。それから、お兄様が言ってましたけど、女神イシュラナ像の収集家に売ると30000ゴールド以上になるそうです。ですから、お金に換えてくださって結構だと言ってましたわよ。というか、お金に換えてくれってお兄様は言ってましたわ」
「30000ゴールド以上ですか……すごいですね」
どうやらこの世界でも、金策以外の何物でもない扱いになりそうだ。
つーわけで今度売ってしまおう。
「なんか悪いですね……俺ばかり、皆から、こんな貴重な物を頂い
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