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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv52 仲間との別れ
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はあるが、アヴェル王子はその光景を見るなり、苦笑いを浮かべていた。
 ちなみにだが、アヴェル王子はこの時、残念そうにこんな事を言っていたのである。
「ふぅ……ハルミアとして活動する事はもうできないな。仕方ない……騎士ハルミアはもう終了だ。暫くは、王城で静かに公務をこなすか……」と。
 今回はバレた数が凄いから、こうなるのも無理ないだろう。っていうか、それが本来の王族の姿じゃないの? と思ったのは言うまでもない。
 まぁそれはさておき、その後、アヴェル王子とウォーレンさんの口から、ヴィゴールを倒したという報告が皆にされた。
 その場にいた者達は皆、歓喜の声を上げた。あのとんでもない魔物が倒されたと聞いて、皆、心底ホッとしたのだろう。
 そして、粗方の報告を終えたところで、俺達は王都へと移動を開始したのである。


   [U]


 山に日が落ち、辺りが薄暗くなり始めた頃、俺とラティは屋敷へと帰ってきた。
 アヴェル王子とウォーレンさん、そしてミロン君はそのまま王城へと向かうようだ。ヴァリアス将軍という方に、今回の一件を報告するためだろう。
 ちなみにだが、アヴェル王子はフードを深く被って顔を隠しながら、オヴェリウスに入った。
 とはいうものの、アリシュナに入る時だけは言い訳が通じないので、アヴェル王子も素顔を晒していた。その後、どうなったのかは言うまでもない。
 まぁそれはさておき、屋敷へと帰ってきた俺とラティは、そのまま寝室へと行き、とりあえず、休む事にした。
 あんな化け物と戦った上に、洞窟に閉じ込められてしまったのだから、もう動きたくないのだ。
 つーわけで、俺は寝室の扉を開け、中へと入った。
 するとその直後、2人の女性が俺達を迎えてくれたのである。
「おかえりなさい、コータローさんにラティさん」
「お疲れ様でございました、コータローさん。それからラティさんも」
 アーシャさんとサナちゃんだ。
 俺も笑顔で答えた。
「只今、戻りました」
「ありがとう、アーシャねぇちゃんにサナねぇちゃん」
「朝早く出ていかれましたが、今日はウォーレン様達と何をされたんですの?」
(……今は2人に、あの話は出来ないな。適当に誤魔化しておこう……)
 俺はラティに目配せした。
 ラティは小さく頷く。
「以前言っていた、アウルガム湖関連のやつですよ。まぁそれほど大したことはしてないです」
「せやで。湖の調査手伝ってただけや」
 アイコンタクトがうまく通じたようだ。
「あら、そうでしたの」
 と、ここで、サナちゃんが訊いてくる。
「明日はどこにも行かれないんですよね?」
「うん、明日はどこにも行かないよ。2人と一緒にいられる最後の日だから、予定は入れてない」
 2人共、ホッとした表情になった。
「ここ
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