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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv48 死闘の行方
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《……ヴィゴールよ……そなたに命ずる。この者共を全て始末せよ。生かして返すな……確実に始末せよ……》
【ハッ、アシュレイア様の仰せのままに……。必ずや仕留めて御覧に入れましょう……】

 何者か知らないが、地の底から響くような声の主は、俺達を始末するよう、ヴィゴールに指示を出した。
 そしてヴィゴールはというと、声の主に頭を垂れ、恭しい所作で敬意を表しながら、それを承諾したのである。
 俺はこれに少し違和感を覚えた。
(え? ……どういう事だ、一体)
 ヴィゴールの低い声が聞こえてくる。
【ククク……さて、ではお前達を確実に始末する為に、もう1つ手を打っておくとしよう……】
 するとヴィゴールは、棍棒を振り回しながら、俺達にゆっくりと近づいてきたのである。
 俺達は奴の動きに合わせて、ジリジリと後退してゆく。
 程なくして俺達は、空洞の壁際へと追い込まれた。
 と、ここで、アヴェル王子の大きな声が響き渡る。
「皆、奥に伸びている空洞へ下がれッ。奴と距離を取るんだッ!」
 王子の声に従い、俺達は奥の空洞へと下がった。
 するとそこは通路のような感じで、幅10mに高さ10mは優にありそうな空間であった。
 それが奥に延々と続いているのだが……この空洞は俺の記憶にない所であった。恐らく、初めて足を踏み入れる場所なのだろう。
(この空洞は、今朝見せてもらった見取り図だと、どの辺りなんだろうか。俺達がさっきいた林の位置とかを考えると、多分、大空洞に入ってすぐ左にある通路状の空洞だと思うが……まぁ何れにせよ、俺の行っていない所だ。となると、この先に魔物がいる可能性も0ではない……。はぁ……悪い方にばっか転がるな。ついてない。ン?)
 と、その時であった。
 ヴィゴールは、俺達が今潜った空洞入口に差し掛かったところで、突然、立ち止まったのである。
 そこでヴィゴールは天井を見上げた。 
(なんだ一体? 何をするつもり……ま、まさかッ!?)
 暫し天井を眺めたところで、ヴィゴールはボソリと呟いた。
【フム……この辺りが良いか。後ろの空洞ほど広くはないが、ここでも十分、我の力は発揮できよう。フンッ!】
 と、その直後、ヴィゴールは真上に跳躍し、空洞入口付近の天井に、重い棍棒の一撃を見舞ったのである。

 ―― ドゴォン! ――

 洞窟内に大きな激震が走る。
 破壊音と共に、奴の背後にある天井がゴトゴトと音を立てて崩れ始めた。
 ヴィゴールは更に何発か、天井に向かって棍棒を振るう。
 俺達の頭上にある天井からも、パラパラと小さな破片や土埃が雨のように降り注いだ。
 そして瞬く間に、奴の背後にある空洞入口は、降り積もった瓦礫で埋め尽くされてしまったのである。
 そう……なんと奴は、通路の入
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