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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv47 魔王クラスの魔物
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物以上の守備力なのかもしれない。
 とはいうものの、流石のヴィゴールも、背後から斬りつけられる回数が多くなっている所為か、少しイライラとしている感じであった。
(魔導騎士の攻撃はゲームでいうなら10数ポイントってとこか……。塵も積もれば何とやらとはいうが、奴の様子を見る限りHPというモノがあったならば、相当高いに違いない。ゲームならば、1000は優に超えてるだろう。この魔光の剣で、どのくらいダメージを与えられるかは未知数だが、現状を打開する為にもやるしかない……。だが、中々タイミングが難しいな……。奴の死角には魔導騎士がいるから、俺が行くと邪魔になりそうだ。かといって、正面からいくとあの棍棒の餌食になってしまう。う〜ん……何かいい方法はないだろうか……)
 ふとそんな事を考えていると、背後から声が聞こえてきた。
「ご苦労さん、コータロー。こんな所で何してるん? 戦況でも確認してるんか?」
 声をかけてきたのはラティであった。
 少し、ドキッとしたのは言うまでもない。
「なんだ、ラティか。今から奴に攻撃するんだよ。ところで、そっちはどうだ? 冒険者達は上手い事やってるか?」
「おう、もう大分倒したんちゃうか。金の階級以上の冒険者ばかりやし、コッチの方が数も多いさかいな。でも、あのボルズっちゅう奴は駄目やわ。アホやで、アレ。ごっつい身体してるのに、他の冒険者の後ろに隠れて、コソコソと臆病すぎやで、ホンマ」
「言うなぁ、ラティ。まぁでも、アイツはなぁ……」
 昨日のボルズを見た感じだと、多分、そうなるだろうとは思っていた。
「あれだけゴツイ図体してんだから、弱いわけないんだが……。昨日も思ったが、あの魔物達への怯えようを見る限り、以前、トラウマ的な出来事があったのかもな」
「せやな、それはあるかも」
「アイツの場合、そこを越えたら結構いけそうな気がするけど……って、今はそれどころじゃない。冒険者達の方は彼等に任せるとして、俺はすべき事をしないとな」
「ワイ、何か手伝うことあるか?」
「いや、別……」
 俺はそこで言葉を止めた。
 なぜなら、脳裏にある事が過ぎったからである。
「そうだ、ラティ、1つ頼めるか?」
「頼み? なんやろ?」
 俺はアヴェル王子を指さした。
「あそこにいる髭を沢山生やした騎士に伝えてほしい事があるんだよ。銀色の鎧を着た騎士だ」
「おお、アソコにいる騎士団のお偉いさんやな。で、あの騎士に何を伝えるんや?」
「ハルミアさんというんだが、あの方に、『コータローが、光の剣を使って奴に目晦ましをしてほしいと言っていた』と伝えてほしいんだ」
 これには理由がある。
 以前、ドラクエUの攻略サイトを巡回してた時、光の剣の目晦ましはマヌーサと違い、ボス級の敵にも結構効くような事が書かれていた気がしたからだ。
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