Lv47 魔王クラスの魔物
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します」
(魔法の聖水は3つか……。どうやら、最大出力の魔光の剣は1回しか使えないようだ……仕方ない、とりあえず、やるだけはやってみよう……ン?)
と、その時である。
丁度そこで、険しい表情をしたアヴェル王子も俺の所へとやって来たのだ。
多分、ベギラゴンの威力を目の当たりにして、ヤバいと思ったのだろう。
アヴェル王子は他の騎士に聞こえないよう、俺に耳打ちをしてきた。
「ちょっ、ちょっと、コータローさん……あれほどまでの魔物とは聞いてないですよッ。秘宝を使っても、奴にかすり傷程度しか与えれないじゃないですか。おまけに、あんな魔法を連発されたら、前衛騎士の体力がもちませんッ。しかもあの様子だと、まだまだほかにも色んな魔法が使えそうです。な、何か妙案は?」
少しテンパっていたので、俺は落ち着かせる意味も込めて、現実的な方法を話しておいた。
「落ち着いて下さい、ハルミア殿。奴が使用したベギラゴンという魔法は強力ですが、ベギラマと同じく、正面のみの範囲攻撃魔法のようです。なので、奴の正面に集まらず、散らばって、死角から攻撃するよう、騎士達に指示してください。あの手の範囲攻撃魔法は、ある程度まとまった数に対してじゃないと旨味が無いですから、単体に対しては、奴も使わない可能性が高いです」
俺の言葉を聞き、ハッとしたアヴェル王子は、そこで顎に手を当てる。
「……なるほど、確かに」
ウォーレンさんも俺の言葉に頷いた。
「言われてみりゃ、そうだな……。確かに、ベギラマと同じような範囲攻撃魔法だ。名前も似てるし……。もしかして、失われた古代魔法の一種か?」
「多分、そうでしょう。おまけに、奴はさっき、『我が最強の爆炎魔法』とか自信満々に言ってましたから、あれ以上の魔法は使えない可能性があります。というわけで、ハルミア殿、今の指示をお願いできますか?」
「わかりました。では早速」
そしてアヴェル王子は、騎士達の元へと戻ったのである。
俺はそこでウォーレンさんに言った。
「さて、じゃあ俺も、ちょっと行ってきます」
「あまり無理はするなよ。あの魔物は相当ヤバい感じだからな」
「気を付けてください、コータローさん」
「お気遣いありがとうございます。では」――
[U]
俺は魔導の手を使い、木々の枝を飛び移りながら、ヴィゴールの付近へとやって来た。
ヴィゴールは周囲にいる魔導騎士に気を取られており、俺の接近には気づいていない。
魔導騎士達は今、先程のアヴェル王子の指示に従い、1つの場所に集まらず、バラけて攻撃を開始しているところであった。
片や、ヴィゴールはその攻撃を受けてはいたが、相も変わらず、ビクともしてない様子だ。恐ろしいほどの守備力である。
ゲームならば、ラストダンジョンに出てくる魔
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