Lv47 魔王クラスの魔物
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か良い手はないか? ラーさん、物知りだから、何か知ってるだろ?」
「そんな事、我が知っているわけないだろう」
「ああもう、何でもいいから、何か思いついた事あったら言ってくれ」
「思いつく事と言われてもな……ン? そういえば……」
「な、何だ?」
「もしやすると、あの魔法ならば効果があるやもしれん」
「あの魔法って?」
「……デイン系の魔法だ。あの魔法に耐性もつ魔物はそんなにいなかった気がするからな。ライデインを試してみたらどうだ?」
「デ、デイン系か……使いたくないなぁ。使ったら、ヴァロムさんの計画に支障が出るよ」
と、そこで、ウォーレンさんの大きな声が聞こえてきた。
【魔導師隊、1班と2班は急ぎ、魔導騎士の治療を開始しろ! ボヤボヤするな!】
【は、はい】
宮廷魔導師達はベホイミを使い、ベギラゴンで負傷した魔導騎士を治療してゆく。
そしてウォーレンさんはというと、杖をヴィゴールに向け、呪文を唱えたのであった。
【マホトーン】
ウォーレンさんの杖から黄色い光が放たれる。
光の玉は奴に直撃すると、霧となって周囲を覆い始めた。が、しかし、奴は【フンッ】と魔力を身体から放出し、魔法封じの霧を振り払ったのである。
ヴィゴールは不敵に微笑むと口を開いた。
【ククククッ、先程の言葉を聞いてなかったのか? 我の身体に、貴様等程度の魔法は通じんのだ】
「チッ」
ウォーレンさんは舌打ちすると、俺の所にやって来た。
ついでにミロン君も。
「おい、コータロー……何か良い手はあるか? 秘宝を使っているにも拘らず、奴はピンピンしている。こんな化物だとは思わなかったぞ」
「コ、コータローさん。あの魔物、強すぎますよ」
「それは同意ですが、今のところ、このままの戦い方を続けるしか手はありません。ですが、1つだけ試してみたい事があります」
「試す? 何をだ?」
(デイン系は最終手段だ……まずはコイツを試そう。最高出力で振るうのが前提だが……魔導騎士の振るうゾンビキラーでの傷跡を見る限り、なんとなく行けそうな気がする……)
つーわけで、俺はそこで魔光の剣を手に取った。
「コレを使って、奴にどれだけの傷を与えれるのか試してみます」
「おお、それか。行けそうなのか?」
「わかりません。ですが、その際、魔力を相当使いますので、魔力回復できる道具を借りれるとありがたいのですが」
するとウォーレンさんは、2つの小瓶を俺に差し出してきた。
それは魔法の聖水であった。
「今、俺が持っている魔力回復薬はこれだけだ。他の魔導師達から掻き集めれば、まだまだ用意はできるだろうが、アイツ等も役目があるからな……今はこれが限界だ」
「1つですが、僕のも使って下さい」とミロン君も。
「ありがとうございます。では、ありがたく頂戴致
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