Lv46 ヴィゴール( i )
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ェ】
意表を突いた攻撃だったので、縦と横にベレスは連撃を受け、地面に倒れこむ。
そして止めとばかりに、アヴェル王子はベレスの心臓に剣を突き立てたのである。
俺達の完勝であった。
アヴェル王子は剣を鞘に戻すと、俺に視線を向けた。
「流石ですね、コータローさん。一撃で葬るとは」
「いやいや、アヴェル王子こそ。俺のは我流剣術なのでアレですが、やはり、正規の剣術を習った方の太刀筋は凄いです」
これは正直な感想であった。
構えから剣を振るうまでの動作が、堂に入っているからである。
今の俺では真似できない領域だ。
「それに、その火炎斬りという魔法剣も結構凄いですよね。どうやってやってるんですか?」
これは正直、よくが分からない剣技であった。
無詠唱でこの現象が起きているので、原理がわからんのである。
俺も何度か試しては見たのだが、この魔法剣はまだ習得できてないのだ。
「ああ、火炎斬りですか。これは、少し難しい剣技なんですが、コツさえ覚えれば結構簡単にできますよ」
「え? そうなんですか?」
「火炎斬りは魔導騎士の代表的な剣技の1つなんですが、コツとしては、メラの発動直前の魔力を自身の中で作り上げた後、剣に流し込む要領で出来る筈です。ですから、メラを使える剣士なら、ある程度修練を積めばできると思いますよ」
「つまり、メラを唱えた後に起きる魔力の変化を、自分の意思できなければ、使えないという事ですね」
「ええ、仰る通りです」
なるほど、それがコツか。
メラは何度も唱えた事あるから、どういう魔力変化を辿るのかは理解できる。
ついでだし、今此処でやってみるか。
というわけで、俺はメラ発動直前の魔力変化を体内で生成した後、魔光の剣へ魔力を送り込んだ。
するとその直後、なんと、赤い光の刃が出現したのである。
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それはまるで、シスの暗○卿が所持するライトセーバーのようであった。
「おわッ、なんじゃこりゃ! シスのライトセーバーみたいやんけ」
「は? し、しすのらいとせーばー? なんですかそれ?」
アヴェル王子は少し困惑した表情を浮かべていた。
これは仕方ないだろう。
だって……遠い昔、遥か彼方の銀河系であった物語を知らないのだから……。
「ああ、コッチの話です。それより、これで成功なんですかね……火炎というより、赤い刃なんすけど」
「さ、さぁ、それはなんとも……ですが、熱気を感じるんで、成功かも知れませんよ」
確かに熱気は感じる。
つーわけで、俺はその辺の岩に試し斬りをした。
すると、黒い焦げ目のついた切り口が、岩に残ったのである。
見るからに焼き切ったという感じだ。
「焦げ目がついてるって事は、どうやら成功みたいですね。フム……これは使え
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