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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv46 ヴィゴール( i )
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りなんだ? 事前に調査をしたいといってたが……」
「それは勿論、魔物達の計画を調べる為ですよ」
「冒険者を実験台にするとかいうやつの事か?」
「いや、それではなくて、今日の魔物達の動向を探る為です」
「そっちの方か……まぁ確かに、何の計画もなしに、こんな大それた事する筈ないからな」
「ええ。今日の魔物達の目的は、冒険者の捕獲です。となると、当然、魔物達は冒険者を殺さずに捕まえないといけないわけで……つまり、何らかの方法を用いて冒険者を捕獲しなきゃなりません。要はその手口を調べたいのです。向こうの出方が分かれば、事前に対処する事も出来ますので」
「なるほどな……という事は、アレを使って聞き込みをするのか?」
「ええ」
 と、ここで、アヴェル王子が訊いてくる。
「そういえば、コータローさん……昨日、貴方が用意して欲しいと言っていた【魔法の玉】なんですが、これは何に使うのですか?」
 魔法の玉……ドラクエVに出てきた爆弾である。懐かしいアイテムだ。
 昨日の打ち合わせの時に爆弾はないかと訊ねたら、その名前が出てきたので用意してもらったのである。
「それは……調査を終えてからお話しさせてもらいます。ですが、冒険者の捕獲計画が俺の想像通りならば、使う事になるかもしれません」
「つまり、魔物達の計画次第という事ですね」
「ええ。というわけで、ゼーレ洞窟の見取り図を見せてもらっていいですか?」
「ン、見取り図か。ちょっと待ってくれ」
 ウォーレンさんは丸めてあるA3サイズ程の紙を広げてくれた。
 ちなみにだが、この図にある赤印がオヴェール湿原側の出入り口で、青印がロイアスの丘という場所にある出入り口だそうだ。
<i6974|23211>
「見取り図で、何か気になる事でもありましたか?」と、アヴェル王子。
「いえ、そういうわけではないのですが……昨夜、訊きそびれた事がありましたのでね。まぁそれはともかく、これを見ますと、ゼーレ洞窟の入り口は2つあります。我々が今向かうオヴェール湿原側、そこから南西の方角にあるロイアスの丘に抜ける道。念の為にもう一度確認しますが、他に抜け道はないのですね?」
「ああ、それは間違いない。とはいえ、魔物が新しい道を作っていなければ、だがな」
「そうですか……。あと、このロイアスの丘ですが、昨日の話ではアレスティナ街道側になると言っておりました。そこからオヴェール湿原までどのくらいの距離があるかわかりますかね?」
 ウォーレンさんは顎に手を当て思案顔になる。
「う〜ん……正確な距離はわからないが、ロイアスの丘からオヴェール湿原までだと、馬でも半日近くかかるんじゃないか」
「半日ですか。結構掛かるんですね」
「険しい道を進まなきゃならないからな。ま、そのくらいはかかるだろう」
 半日か……まぁ色々
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