Lv46 ヴィゴール( i )
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出来る筈だ。
実際、前衛の魔導騎士達の装備は、かなり良い物であった。
先程あったウォーレンさんの話によると、魔法の鎧に鉄仮面、ドラゴンシールド、ゾンビキラーといった武具を装備しているらしい。ゲームならば中盤の後半辺りで装備してそうな武具である。
高い守備力も然ることながら、攻撃魔法のダメージ軽減やブレス攻撃のダメージ軽減も期待できるので、非常にバランスが取れた前衛装備である。
俺もゲームでは、前衛に装備させたことがある武具だ。
とはいえ、これらの装備には王家の紋章が刻み込まれているので、市販の物とはちょっと違うが……。
話は変わるが、アヴェル王子の装備する剣は、光の剣と呼ばれる物だそうだ。
金色の鍔と柄に美しい意匠が凝らされた西洋風の剣で、鍔の中心には青い水晶球みたいなのが埋め込まれていた。
もう見るからに主人公の装備品といった感じだが、ドラクエUでこれと同じ名前の剣が出てきたのを俺は覚えているのだ。確か、ペルポイとかいう街で売られていた剣である。
ゲームではかなり強力な剣だったので、稲妻の剣を手に入れるまで主力武器として使っていたのを覚えている。おまけに、強い光を発して相手に目晦ましをする事ができたので、意外と重宝した武器であった。
で、このアヴェル王子が所有する光の剣だが、話を聞く限りだと、Uの光の剣と同じ仕様をもっているようだ。つまり、水晶に魔力を籠めると水晶球が眩く光り輝くそうである。
ちなみにだが、この光の剣はパラディンの称号を持つ魔導騎士も結構所持しているみたいなので、高級武具ではあるが、それ程珍しい装備品ではないとの事である。
つーわけで、話を戻そう。
俺の話を聞き、ウォーレンさんは眉間に皺をよせた。
「ってことは……持てる力を駆使して戦わねばならない魔物のようだな」
「ええ、油断は禁物ですよ」
と、ここで、ミロン君が恐る恐る俺に訊いてきた。
「あのぉ……コータローさん。今朝がた、ウォーレン様から初めて聞いたのですが……ゼ、ゼーレ洞窟の話は本当なのですか?」
「ああ、実際見てきた事だから間違いないよ」
「そ、そうですか」
ミロン君は少し怯えた表情になる。
強力な魔物と聞いて、かなり委縮してるみたいだ。
「おい、ミロン、ここまで来てオドオドするなよ。他の者達の士気に関わる。嘘でもいいから、普通にしていろ」
「は、はい、ウォーレン様」
「ところで、ミロン君。ここ2、3日ほど、とんと見かけなかったけど、ウォーレンさんの用事で忙しかったのかい?」
するとウォーレンさんが答えてくれた。
「俺の用事とミロンの用事とで、半々といったところかな。用事が重なったもんだから、ミロンにはかなり無理をさせてしまったよ。すまんな、父の命日なのに無理を言って」
「そんな、ウォー
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