Lv45 落ちこぼれ冒険者
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、解散ってことはさ、酒場のパーティ登録とか、やり直しにはならないの?」
「ならねぇよ。パーティの責任者は兄貴だからな。ルイーダの酒場は、責任者登録してある冒険者の申し出に対応するだけだ。責任者が解散を届けなければ、パーティとして酒場に登録されたままになるんだよ」
「ふぅん、初めて知ったよ」
と、その時であった。
【おやおや、こんな小汚い所で、悪巧みする会議でもしてるのかな。俺達も混ぜてくれよ】
建物の入り口から、冒険者と思わしき奴等が4人現れたのである。
見たところ、戦士2人に魔法使い系が2人といった感じだ。
だが、人相の悪い奴等なので、あまり友好的な雰囲気ではなかった。
この見た目から察するに、ボルズと同じような、ゴロツキ系の冒険者なのかもしれない。
それはさておき、ラッセルさんとシーマさんが奴等に話しかけた。
「誰だ、お前達は? 何しに来た?」
「どこの誰か知らないけど、私達に何か用かしら?」
奴等の1人が口を開く。
「クククッ、勿論、アンタ達に用があるから来たのさ」
「何?」
「一体何の用かしら?」
シーマさんとラッセルさんは奴等に近づく。
だがそこで、予想外の所から小さな声が聞こえてきたのである。
『……気をつけろ、コータロー……あれは魔物だ』
(え!?)
声の主はラーのオッサンであった。
突然だったので少しびっくりしたが、俺は急いで2人にそれを告げた。
「ラッセルさんにシーマさん! 下がってくださいッ。そいつ等は、魔物ですッ!」
【えッ!?】
皆は一斉に俺へ振り向いた。
ラティが慌てて訊いてくる。
「魔物やって? ホンマかいな」
「ああ……」
(何れ来るだろうとは思ったが、こんなに早く来るとは……。仕方ない、どんな魔物か知らないが、出口が1つしかない以上、戦うしかないか……ン?)
と、そこで、奴等は全員、黒い水晶球を懐から取り出したのであった。
これが意味するところは1つである。今から魔物に変身するという事だ。
【ウケケケ、よくわかったな。えらく鋭い奴がいたもんだ。まぁいい、どの道、本来の姿でお前達を始末するつもりだったから、そうしてやろう。ケケケ】
その直後、奴等は水晶球から吐き出された黒い霧に包まれる。
それから数秒ほどで黒い霧は流れ、奴等の正体が明らかとなったのである。
ラッセルさん達の驚く声が聞こえてくる。
【こ、この魔物はッ!?】
奴等の正体……それは大鎌をもつ緑色の悪魔・ベレスが2体に、青い体毛に覆われた魔獣系の魔物が2体であった。
ちなみにだが、青い体毛の奴はWで見た事がある魔物だ。確か、ハンババとかいう名前だった気がする。
人のように2本の足で立つ魔物で、手の指先には鋭く長い爪が伸びており、頭部には長
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