Lv42 グァル・カーマの法
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んなわけで、俺達は少し緊張しながらも、凶悪な魔物が徘徊する中を進むんで行くのである。
それから暫く進み、俺達はゼーレ洞窟があるという丘へと到着した。
丘の緩やかな斜面には、一筋の砂利道が伸びている。ラティ曰く、これが洞窟へと続く道だそうだ。
というわけで、俺達はその道をまっすぐと進んで行く。
すると程なくして、丘の斜面にポッカリと空いた大きな穴が、俺達の前に姿を現したのである。
穴の大きさは、横幅が約10mに、高さが約15mといった感じだ。中々の大きさである。
そして、その穴の両脇には、フォークのような三つ又の槍を持つ、緑色の小さな可愛らしい悪魔・ミニデーモンが、門番の如く、2体屯しているのであった。
よく考えてみれば、コイツも、トロルや地獄の騎士達と同じフィールドに出現する魔物であった。
可愛い姿をしているが、中々に厄介な魔物だったのを覚えている。特に、複数で現れると、コイツの吐く『冷たい息』はともかく、メラミが強力なので、ゲーム上ではピンチになった事もしばしばあるからだ。
(ミニデーモンか……また懐かしい魔物が出てきたな。でも、コイツがここにいるという事は、この辺りは、ドラクエVでいうネクロゴンド周辺レベルの魔物が多いのかもしれない。実際、それに準じた魔物が多いようだ)
一応、確認できた魔物を列挙すると……トロル・サイクロプス・地獄の騎士・ライオンヘッド・ミニデーモン・ヘルバイパー・シルバーデビルといったところである。
ちなみにだが、ヘルバイパーは、ドラクエWに出てきた【とさか蛇】に似た魔物の方じゃなく、ドラクエYのテリーイベントに出てきた襟首に翼がある紫色の大蛇であった。毒を撒き散らす性質の悪い魔物だ。
(そういえば以前……アルカイム街道でラッセルさん達を治療した時、ウォーレンさんは確か、翼のある紫色の大蛇を見たと言っていた。もしかすると、コイツの事なのかもしれない……)
まぁそれはさておき、以上の事からもわかる通り、かなりの強敵揃いだ。
それに引き替え、俺達の装備はゲームでいうなら、中盤に入りかけた頃の武具である。
この装備では、奴等に歯が立たないのは明白であった。
つまり、触らぬ神に祟りなしである。
(はぁ……生きた心地がしない。何事も起きませんように……)
と、ここで、ラティの声が聞こえてきた。
「アレが洞窟の入口やで……」
(やはり、アレがそうか……ここからは慎重に行ったほうが良いな。仕方ない……不測の事態に対応できるよう、俺が先頭で行くか……)
俺はラッセルさん達に小声で告げた。
「……俺が先頭で中へ入ります。皆は俺の後に続いてください。それから不自然な行動はしないようにお願いします」
ラッセルさん達は小さく頷く。
というわけで、ここからは俺が先頭で進むの
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