Lv38 魔の神殿(i)
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量を表しているとみてよさそうだ。さて、それじゃあ、どれだけ籠めればいいのかわからんが、一丁やってみるか……)――
それから暫くの間、魔法を籠める作業を何度も繰り返していると、柱に異変が現れた。
なんと柱から、「ブーン」という低いモーター音のようなモノが聞こえると共に、眩い光が発せられたのである。
そして次の瞬間、柱の先端から、赤い光線のようなモノが撃ち出されたのであった。
赤い光線は、ポーンのようなオブジェの先端部にある、丸い球体へと向かって伸びていた。
(な、何だ、この光線は……)
それからさほど間をおかずに、他の皆が受け持つ柱からも同じような現象が起き始めた。
青い光線と白い光線、それから緑の光線が、中央のオブジェに向かって撃ち出されたのである。
4つの光線を浴びる中央のオブジェは、次第に、虹のような色彩鮮やかな光を発し始めた。
と、そこで、皆の驚く声が聞こえてきた。
「こ、これはッ!?」
「おお!」
「この光は何なのだ、一体……」
ハルミアさんの疑問にウォーレンさんが答える。
「恐らくですが、石碑に書かれている『力が満たされし時』とは、この現象の事なのかもしれません」
「なるほど、その可能性は大いにありそうですね」
色々と謎の尽きない現象だが、こうやって眺めていても仕方がないので、俺はウォーレンさんに問いかけた。
「それはそうと、ウォーレンさん。どうします? まだ魔法を籠め続けますか?」
「そうだな……とりあえず、これで力は満ちたと仮定して、次に行ってみるとしようか」
「わかりました」
俺は柱から手を離した。
「ではみんな、中央の石碑の前へ集まってくれ。そこで次の説明をしよう」
というわけで、俺達は一旦、中央の石碑前へ集合する事となったのである。
全員が石碑の前に集まったところで、ウォーレンさんはとある一文を指でなぞり、話を切り出した。
「さて、それでは今から、先程の続きであるこの部分を実行しようと思うのだが、まずはその前に、解読した内容を話しておこう。ここにはこう書かれている。【姿現せしミュトラの紋章に、聖なる鍵を納め、光迸る雷の力を与えるがよい。聖なる鍵と盟約の力により、浄界の門は開かれる】とな」
今の話でどうしても突っ込みたいところがあったので、俺はとりあえず手を上げた。
「あのぉ……ちょっといいですか?」
「ン、何だ?」
「今、光迸る雷の力って言いましたけど、それってデインの事じゃないんですか?」
すると、何でもない事のように、ウォーレンさんは言ったのである。
「ああ、だろうな」
「だろうなって……デイン使えるのって王族だけなんじゃ……」
「フフフ、心配するな。そこはもう手を打ってある」
ウォーレンさんはそこで、ハルミアさんの方
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