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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv27 カラール魔導研究所
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「さ、それでは皆さん、奥に椅子がございますので、そこでお寛ぎください。その内、熱いお茶も来ますので」
「うむ、そうさせてもらおうかの」
 そして、俺達は部屋の奥へと移動したのである。

 グレミオさんの研究室は、学校の教室程度はあるそれなりに広い空間であった。が、研究室というだけあって、作業台や棚が幾つも置かれており、それらが室内を狭くしていた。
 またそれらの上には、様々な魔導器や素材らしきものが沢山並んでいる為、パッと見は、まるで工学系の実験室を思わせる様相をしているのである。
 なので、お世辞にも上品な部屋とは言えず、寧ろ、作業部屋といった方がしっくりくる所であった。
 だがとはいうものの、俺達が案内された場所は別であった。
 なぜなら、部屋の奥には、品の良いソファーや応接テーブルが置かれているからだ。
 その為、奥のスペースだけは別世界のように、上品な雰囲気となっているのである。
 まぁそれはさておき、俺達が奥のソファーに腰を下ろしたところで、グレミオさんもその辺の椅子に腰掛ける。
 そして、グレミオさんはニコヤカに口を開いたのであった。
「1年ぶりでございますかな、リジャール様。お元気そうで何よりです。ところで、こちらの方々は?」
「この者達は、儂の知り合いじゃよ。中々に腕の立つ者達での、ここ最近物騒な事があったものじゃから、手を借りておったのじゃ」
「へぇ、そうなのですか。では初めてお会いする方達ですので、自己紹介をしておきましょう。私はこの工房の主であるグレミオ・メリン・カラールと申す者です。リジャール様は私の師である方ですので、これからも一つよろしくお願いしますよ」
 俺も自己紹介をしておいた。
「私の名はコータローと申します。よろしくお願い致します」
 俺に続いて、他の皆も自己紹介をする。
 そして、グレミオさんとの懇談会が始まったのである。
「いや〜、それにしても、ビックリしましたよ。マルディラント城で、まさかリジャール様と会うなんて思ってもみませんでしたからね」
「儂もじゃ。ところで、ティレス様から、何か仕事の依頼でもされたのかの? あの時、量産体制がどうとか言っておったのが聞こえたが」
 するとグレミオさんは、少し困った表情を浮かべた。
「ええ……実は、破邪の剣と祝福の杖を急ぎ量産してほしいと頼まれたんです。ここ最近、強力な魔物が増えてきているそうなので、普及品である武具では対処が難しくなりつつあるらしいのですよ」
 破邪の剣……懐かしい名前である。
 確か、道具で使うとギラと同等の効果が得られた気がする。
 初出はドラクエWだったと思うが、中盤では色々とお世話になった武器の1つだ。主に資金繰りにではあったが……。
 まぁそれはさておき、今の話を聞き、リジャールさんも顔を顰
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