Lv26 そして報告へ……
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を見た事がありますが、まさか、本当だったなんて……」
「こりゃたまげたわい……」
キメラの翼が古代文明の遺産と云われているので、皆がこうなるのも無理はないだろう。
まぁそれはさておき、今はティレスさんに会うのが先決だ。
つーわけで、俺は皆に言った。
「では皆、打ち合わせの通りにお願いしますね」
「ああ、わかっておる」
リジャールさんの言葉と共に、サナちゃん達も首を縦に振る。
俺はそこでアーシャさんに視線を向けた。
「それじゃアーシャさん、後はお任せしますよ」
アーシャさんは頷く。
「では皆さん、ここからは私の後について来てください」
というわけで、アーシャさんに案内される形で、俺達は移動を開始したのである。
城内に入った俺達はアーシャさんの後に続いて、赤いカーペットが敷かれた煌びやかな通路を進んで行く。
その途中、数名の兵士やメイドさん達と出会ったが、皆、恭しくアーシャさんに頭を下げ、道をあけてくれた。
アーシャさんはこの城のお姫様なので当たり前と言えば当たり前だが、これを見て俺は、改めてそれに気づかされた気分であった。
多分、今まで城の外でばかり会っていたので、そういう部分を少し忘れていたのだろう。
というか、アーシャさん自身がお淑やかじゃないので、余計にそう見えるのかもしれない。
まぁそれはさておき、俺達は城内の階段を幾つか降り、2階へとやって来た。そして、その先に伸びる通路を暫く進んだところで、アーシャさんは立ち止ったのである。
そこは壁面に茶色い扉が設けられている所であった。
アーシャさんはノックをすると、おもむろに扉を開き、中を確認した。
そこは10畳程度の部屋で、大きなテーブルと幾つかの椅子がある以外、目立った特徴がなく、パッと見は小さな会議室といった感じの所であった。ちなみに、今は無人のようだ。
室内を確認したところで、アーシャさんはこちらに振り返る。
「では、サナさんとレイスさんにシェーラさんは、ここで暫く待っていてもらえますか。私達が事情を説明してきますので、それからまた御呼び致しますわ」
「わかりました。ではレイスにシェーラ、私達は中に入って待っていましょう」
レイスさんとシェーラさんは頷く。
そして、サナちゃん達3人は、部屋の中へと入って行ったのである。
扉が閉まったところで、アーシャさんは通路の先を指さした。
「兄は今の時間帯ですと、この先にある謁見の間か、執務室にいると思いますわ。では、行きましょう」
「ええ」
「うむ」
俺達3人は、アーシャさんを先頭に移動を再開した。
程なくして前方に、女神イシュラナの絵が彫りこまれた白く大きな扉が見えてきた。
ちなみにその扉の両脇には、槍を装備した2人の若い衛兵が、無表情で立ってい
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