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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv26 そして報告へ……
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 どうやら、この魔導の手を操るには、魔力圧というのが重要みたいである。
 圧というくらいだから、魔力を押す力の事を言っているのだろう。
 と、そこで、サナちゃんとシェーラさんの声が聞こえてきた。
「コータローさん、ラミナスでもそうでしたよ。魔導の手を使えるのは、上級の魔法使いでしたから。つまり、コータローさんは優秀な魔法使いという事です」
「私やレイスの魔力では、ホイミやメラ程度しか使えないから、その腕輪を使えないのよね。羨ましいわ」
 と、そこで、アーシャさんがリジャールさんに訊ねた。
「あ、あのリジャールさん。私では使えないのでしょうか?」
「お嬢ちゃんにか? うむぅ……難しいと思うがの。コータローの腕輪で、一度試してみたらどうじゃ?」
「はい、一度やってみます。コータローさん、貸して頂けますか?」
 俺は頷くと腕輪を外し、アーシャさんに手渡した。
「どうぞ」
「では早速」
 アーシャさんは腕輪を装備し、魔力を籠めた。
 その直後、腕輪の紋章が弱々しい光を放つ。だがとはいうものの、俺の時よりも弱い光なのは目に見えて明らかであった。
 これは恐らく、魔力圧が足りないという事なのだろう。
 まぁそれはさておき、腕輪の紋章が光ったところで、アーシャさんは先程の俺と同じく、持ち上げた木箱に掌を向ける。が、しかし……木箱はカタカタと少し揺れ、ほんの少し浮き上がる程度だったのだ。
 アーシャさんは何とか上の方へ浮かせようと必死に魔力を籠め続けたが、結果は同じであった。それ以上は持ち上がらないのである。
 暫くするとアーシャさんは大きく溜め息を吐き、ションボリとしながら腕輪を外した。
「これ、コータローさんにお返ししますわ。私にはまだ無理なようです。……残念ですわ」
「まぁそう気を落とすでない。お嬢ちゃんは若いから、まだまだ伸びる筈じゃ。じゃから、その時にまた試してみるがよかろう」
「ええ、希望を捨てずに頑張りますわ」
「うむ。その意気じゃ。さて、それでは、儂からの報酬は以上じゃが、もう一度改めて礼を言わせてもらおう。今日は本当に助かった。目的を達することが出来たのはお主達の力添えのお蔭じゃ。また、この村に立ち寄る事があったならば、遠慮せず、儂を訊ねて欲しい。お主等ならば、大歓迎じゃからの」
 俺達は深く頭を下げ、礼を言った。
「リジャールさん、そんなに気を使わないで下さい」
「そうだ、御仁、そこまで気にされるな。我々も貴重な品々を頂いたので、逆に悪いと思っているくらいなのだ」
「そうですよ。それに、これも何かの縁だと思いますから」
 リジャールさんは頭を振る。
「そういうわけにはいかんわい。お主等の大事な旅に水を差してしまったんじゃからの」
「もうそれについては良いですよ。ね、アーシャさん?」
 俺はそ
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