Lv24 魔の種族・エンドゥラス
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な空洞までの距離は、恐らく直線で100m程度だろう。
だが、俺はここよりもはるかに長い坑道距離を持つ日本の鉱山を知っているのだ。
それは、あの公害で有名な足尾銅山の事である。
俺の記憶が正しければ、足尾銅山の坑道距離は1200Km以上だったと記憶している。
それを考えると、少しというか、かなり浅いような気がしたのである。
だがとはいうものの、足尾銅山は江戸時代初期から明治時代までの400年採掘され続けてきた鉱山らしいので、勿論、この坑道と単純な比較はできない。が、それを差し引いても、少し浅いように思えたのだ。
ちなみにだが、なぜ俺が足尾銅山の坑道距離を知っているかというと、中学生の頃に学校のイベントで足尾銅山見学に行った事があり、その時案内してくれた人がそう言っていたのを覚えていただけの話である。
まぁそれはさておき、リジャールさんは俺の言葉に頷くと、残念そうに口を開いた。
「お主の言う通りじゃよ。まぁ早い話が、調査結果に反して埋蔵量が少なかったというわけじゃ。そして落胆の声と共に、このガルテナのラウム鉱山は、30年という短い歳月で幕を下ろしたのじゃよ」
「なるほどねぇ、そういう事があったのですか……ン?」
と、その時であった。
【こ、これはリュシアの松明だッ】
ヴァイロンさんの慌てる声が聞こえてきたのである。
俺達は一斉に振り返り、ヴァイロンさんの所に駆け寄った。
カディスさんは、焦げ跡の付いた松明に目を向けると、ヴァイロンさんに確認する。
「ヴァイロン、間違いないのだな?」
「間違いありません。こ、この印が何よりの証拠です」
ヴァイロンさんは震える手で、松明の柄の部分を指さした。
するとそこには、赤く細い布のような物が巻かれていたのである。
カディスさんは険しい表情になり、皆の顔を見回した。
「リュシアの身に何かあったようだッ、先に進むぞッ」
それを合図に、俺達は急ぎ、この場を後にしたのであった。
[V]
俺達は奥へと続く通路を抜け、次の空洞へと足を踏み入れた。が、次の瞬間、異様な光景が俺達の視界に飛び込んできたのであった。
先頭を進むカディスさんとネストールさんは、それを見るなり、足を止めた。俺達もそこで立ち止まる。
そして、俺達は暫し呆然と、その場に立ち尽くしたのである。
皆の驚く声が聞こえてくる。
「な、なんだ、この瓦礫の山は……」
「これは、まさか……」
「なんだこりゃ!? 奥で一体何が起きてんだッ?」
「これは魔物達がやったのか……」
「なによ、これ……」
「魔物達は一体、何が目的なの……」
「こ、これは何なのですの!?」
「奥で一体何が……」
「なんでこんな所に……」
「ちょっ、ちょっと、何これ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ