Lv22 仲間の決断
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てきた。
「あのぉ……その坑道から現れるという死体の魔物ですが、コータローさんはどう見ているのでしょうか? それを聞いてから、同行するかどうかを判断しようと思います」
多分、サナちゃんのこの言い方は、俺が持つ魔物の知識を聞きたいという事なのだろう。賢明な判断だ。
まぁそれはともかく、俺はドラクエの知識を思い出しながら、腐った死体について話す事にした。
「それなんだけどね。実はこの依頼を聞いた時に、とある不死の魔物の事を思い出したんだよ」
「不死の魔物?」とサナちゃん。
俺は頷くと続ける。
「実は俺が知っている魔物に、腐った死体という魔物がいるんだけど、それは俺達のような種族の死体が、魔物化したものなんだ。そして厄介な事に、その魔物は毒の霧も吐いてくる化け物なんだよ」
「腐った死体って……そのままですわね。もっと捻りのきいた名前は無いのかしら」
「そう言われてもねぇ、俺もそうとしか言えなわけで……」
まぁ確かに、アーシャさんが言わんとしてる事もわからんでもない。
というか、俺も初めてゲームで遭遇した時、『まんまやんか』と突っ込んだ記憶があるくらいだ。
だが考えてみれば、ドラクエに出てくる魔物の名前は結構そんなのが多いのである。
大サソリとか、泥人形とか、彷徨う鎧とか、がいこつとか、笑い袋とか、踊る宝石とか……まぁ言い出したらきりがない事ではあるが……。
まぁそれはさておき、ここで、思案顔のシェーラさんが話に入ってきた。
「そういえば……ラミナスから逃げる途中、そんな魔物に出くわしたわね。確か、肌が群青色になった薄気味悪い死体の魔物だったわ」
「それは多分、どくどくゾンビというやつかも知れないですね。ちなみに、今言った魔物も毒を持ってます」
「ドクドクゾンビ?」
シェーラさんは首を傾げた。
「この死体の魔物というのは、何種類かいるみたいなんですよ。紛らわしいかもしれませんが、それぞれ性質が違うみたいです。でも、毒を持つという事に限定すると、今言った腐った死体と、どくどくゾンビという2種類の魔物が考えられますね」
だが、今の説明を聞いたシェーラさんは、何とも言えない微妙な表情で俺を見ていたのである。
「へぇ……そうなの。というか、コータローさんて物知りなのね……。ザルマの時といい、本当によく、魔物の事を知っているわ。ラミナスでもコータローさん程、魔物の知識がある者はいないんじゃないかしら……」
何となくではあるが、俺の事を探るような口調であった。
レイスさんもそれに同調する。
「実は私も、そう思っていたところだ。コータローさんは、ラミナスにいたどの学者よりも魔物の事に詳しいなと……。いや、ラミナスだけではない。私が今まで出会ったイシュマリアの誰よりも詳しいように思える」
2人共、流石に、不
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