暁 〜小説投稿サイト〜
Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv21 カーンの鍵
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
けどさ。ヴァロムさんはどこで、魔法の鍵の製法を手に入れたんだ? ラーさんが教えたのか?」
「うむ、そうだ。我が教えた。あれは元々、精霊王リュビストが知的種族に授けた技法だからな。精霊ならば、わかる事だ」
「へぇ〜、意外と物知りなんだな、ラーさんは……」
 物を知らないようでいて、妙な事をよく知っているなと俺は思った。
 またそう思うと共に、奇妙な引っ掛かりも覚えたのである。
 だが、それが何なのかはわからないので、今は置いておくことにした。
 俺は質問を続ける。
「それと、これも訊いておこう。ヴァロムさんの手紙には、リジャールさんから荷物を受け取り次第、王都に向かえと書いてあったけど、その後はどうするんだ?」
「ふむ……まぁそれについては、王都に着いてから話そう。まず、今は王都に向かう事を考えるのだ」
 どうやらこの様子だと、これ以上の事は聞き出せそうになさそうだ。
 仕方ない。諦めるとしよう。
「それはそうと、コータローよ。レミーラを修得するのなら今の内にやったらどうだ。どうせお主の事だ。リビュスト文字は読めぬのであろう?」
 オッサンの言うとおり、俺はまだ古代リュビスト文字については全く読めない。
 勉強したいのは山々だが、イシュマリア文字の読み書きで、今のところは手一杯だからだ。
 やはり、日常生活で使う文字なので、学ぶ順序としてはどうしても、イシュマリア文字を優先してしまうのである。
 勿論、一緒に学んでゆくという方法もあるが、両方を同時にやると混同してしまいそうなので、1つに絞って俺は学ぶことにしたのだ。
 まぁそれはさておき、今がタイミング的に良いのは事実なので、ここはオッサンの指示に俺は従う事にした。
「それもそうだな。じゃあ、魔法書の朗読の方をお願いするよ」
「うむ。では、魔法書を用意するがよい」
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ