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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv18 旅の決断
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ッ……あ、ありがとうございます、コータローさん。嬉しいです」
「泣くほど喜ばなくても……」
 俺はこの突然の行動に少し驚いた。
 サナちゃんは、俺の決断に相当ビクビクしていたのだろう。
 と、そこで、アーシャさんの声が聞こえてきた。
「オホン……ところでコータローさん、解決しなければならない問題点とは何なのですか?」
 それを聞き、サナちゃんも俺から離れる。
「そ、そうでした。すいません……まだそれを聞いておりませんでした」 
 俺は4人の顔を見回しながら、その問題点を告げる事にした。
「まぁ皆もわかっているとは思いますが、早急に改善しなければならない点が1つあるんです。それはイメリア様達と行動を共にする以上、俺達の身にも危険が迫るという事です」
 アーシャさんは頷く。
「……ですわね。何か良い案は浮かんだのですか?」
 俺は頭を振る。
「いいえ、まだです。これを改善するには、魔物達がどうやってイメリア様の居場所を突きとめるのかを考えなければなりませんからね。というわけで、俺も少し知りたい事があるんで、今から皆に幾つか質問させてもらおうと思うんですが、いいですかね?」
 4人は無言で頷いた。
 というわけで、俺は質問を開始することにした。
「ではまずですが、このイシュマリアにラミリアンがどれだけいるのかわかる方はいますか?」
 この質問には、レイスさんが答えてくれた。
「正確な数は分からないが、マルディラントに来る途中、幾つかの町でラミリアンの姿を見かける事があった。それにラミナスとイシュマリアは交易の盛んな友好国だったので、この地に根を下ろしたラミリアンや、イシュマリアの民と婚姻関係を結んだラミリアンもいたと聞く。だから、ある程度の数はいる筈だ」
 婚姻関係を結ぶという事は、ラミリアンと人間は、それほど身体的な違いはないのかもしれない。
 まぁそれはさておき、今の話を聞いた感じだと、それなりにラミリアンというのは見掛ける種族のようだ。なので、物珍しさから特定されるという懸念はなさそうである。
「そうですか。では次にですが、顔以外で、イメリア様と他のラミリアンを見分ける、大きな外見上の違いというモノはあるのでしょうか?」
「実はそれがあるので……今の私は青く髪を染めているのです。ラミナス王家の者は生まれつき透き通るような水色の髪が特徴ですので……」とサナちゃん。
「既にそういう対策はしてたんですか、なるほど。他には何もされてないのですか?」
「これだけです。あとは法衣のフードを被って顔を隠すだけでした」
「そうですか……。でも、ザルマのように街の中に入り込む可能性も考えられるんで、その辺は今まで以上に何らかの手を打たないと不味いかもね。これからは街の中にも魔物がいると考えて行動しないと」
「はい……私もそう
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