Lv18 旅の決断
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えず、俺は訊いてみることにした。
「どうしました。何かあったのですか?」
「と、とりあえず、中に入らせてもらいますわ」
アーシャさんはそう言うなり、そそくさと部屋の中に入ってきた。
「コータローさん、扉を閉めて貰えますか」
「はぁ……」
俺は言われた通り扉を閉める。
そこで、もう一度訊いてみた。
「一体、何があったんです? ただ事じゃない雰囲気ですけど……」
するとアーシャさんは、モジモジとしながら、恥ずかしそうにお願いをしてきたのである。
「あ、あの、コータローさん……こ、ここ、今夜は、私と……一緒に寝て貰えますか?」
「はぁ? 突然何を」
俺を誘っているのだろうか?
いや、それだと、さっきの怯えたような仕草の説明がつかない。
とりあえず、もう一度、訊いてみよう。
「アーシャさん、一体どういう事です……向こうの部屋で何かあったのですか?」
「い、いいえ、何もありませんわ。ですが……慣れない部屋で1人というのは……少し不安だったものですから……なので……護衛者であるコータローさんに一緒にいてもらえると……私も安心できるものですから」
要するに、勝手の知らない部屋で1人寝るのが怖いという事だろう。
「ああ、そういう事ですか。それなら、って……ベッドは1つだけだな。仕方ない、俺は床で寝るか」
「か、構いませんわよ……私と一緒に……ベッドで寝て下さっても」
「でも、嫁入り前である太守のお嬢様と、俺のような奴が一緒のベッドで寝るのは、イシュマリア的にも不味いんじゃないですか?」
「わ……私は、コータローさんを信用してますから」
「そうですか……。まぁアーシャさんがそれで構わないのら、俺はそれでもいいですよ」
どうやら俺は安心と思われてるようだ。
男と思われてないのだろうか。ちょっとショックである。
とはいえ、俺も後が怖いから、襲うなんてことはできないけど……。
まぁそれはさておき、もう夜も更けてきたので、早く寝たほうがいいだろう。
「それじゃあ、もうそろそろ寝ましょうか。また明日も、長い距離を移動しないといけませんし」
「え、ええ」
というわけで、俺の寝床に予想外のお客さんが来る事になったのである――
これはベッドインした後の話である。
俺とアーシャさんはシングルベッドで横になると、互いに背中を向けて寝る事にした。
これは勿論、俺の配慮だ。やはり年頃の可愛い女の子と一緒に寝るのは、俺も流石に悶々としてくるからである。
だって男の子だもん。こんなシチュエーションになったら、本能の赴くままに生殖活動に入ってしまう可能性は否定できないのだ。
というか、もう既に俺の中では、理性VS本能の戦いが勃発している最中なのであった。
またその影響もあって、頭の中は恐ろし
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