Lv15 旅立ち
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事項なのである。
「……そうですね。アーシャさんの言うとおりです。気を引き締めないといけませんね」
「そ、そうですわよ」
「ン?」
と、その時である。
広場の横にある道沿いに、1台の馬車が停まったのだ。
御者はレイスさんであった。
「どうやら、レイスさん達が来たみたいですよ」
「そのようですわね。それにしても……昨日、あの馬車を購入した時、かなり質素に見えましたけど、やはり引く馬がいると様になりますわね」
アーシャさんはそう言うと、感心したようにマジマジと馬車を眺めた。
そう……実はこの馬車、昨日購入した物なのである。
レイスさん達は2頭の馬を所有してたので、それならと考え、思い切って購入する事にしたのだ。
一応、人を乗せる為の馬車ではあるが、一番安い質素なやつにしたので、当然、飾りっ気は全くない。とはいえ、乗車定員も御者を入れて8名ほどは乗れるので、この国では中型の部類に入る馬車なのである。しかも、屋根と日よけのシェードがついているので、雨や日差しは何とか防げる仕様なのだ。
ちなみに馬車の代金は俺が払ったのだが、こんな質素な物でも1000ゴールドであった。
これを安いと見るか高いと見るかは人によって判断の分かれるところだが、俺は旅の為の出費と割り切って購入したのである。
まぁこればかりは仕方ない。必要な物は必要だからだ。
それに加えて、『やっぱ、ドラクエの旅は馬車じゃないと』というのがあったのも、俺の背中を後押しした理由でもあるだ。
レイスさん達は馬車から降り、俺達の方へと歩き始める。
3人共、準備万端のようで、意気揚々とした雰囲気を醸し出していた。
鋼の鎧と鉄の盾、それと鋼の剣を装備するレイスさんとシェーラさんは、戦士そのものという出で立ちであった。この2人の装備を見ていると、やはり重装備ができる前衛戦力は外せないなと俺は感じた。
そして、この頼もしい2人に両脇を守られるように、魔法の法衣に身を包むサナちゃんもこちらへと向かっているのである。
3人は俺達の前に来ると、まずレイスさんが口を開いた。
「待たせてすまない、コータローさんにアーシャさん。馬車の調整と荷物の積み込みに少し時間が掛かったのだ」
「俺達もさっき来たところですから、そんなに待ってませんよ。気にしないでください」
続いてシェーラさんとサナちゃんが挨拶をしてきた。
「2人とも、おはよ〜」
「おはようございます、コータローさんにアーシャさん」
俺達も挨拶をした。
「おはよう、シェーラさんにサナちゃん」
「おはようございます。その様子ですと、皆さん、昨晩は良く眠れたみたいですわね」
「そうなのよ。だから私、朝から調子いいわよ。アーシャちゃん」
シェーラさんはニコっと微笑み、任せなさいとばかり
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