暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第54話「自分勝手」
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な輩を放置してはおけん。.....む...!」

「....?」

「まずい!伏せろ!」

 ラウラが箒たちに振り返った際、後ろの方で銃を構えた男を視認する。
 しかし、回避には間に合わず....。

「がっ.....!?」

 ...と言った所で、その男は崩れ落ちる。

「油断大敵よ〜。軍人さん。」

「お姉ちゃん...!?」

 男の背後には楯無がいた。どうやら、彼女が男を気絶させたようだ。

「...すまない、助かった。」

「いいのよ。この状況だし、いちいち気にしてられないわ。」

 簡潔に会話を済まし、ひとまず物陰に隠れる。

「...虚ちゃんとは別行動...と言うより、人質に紛れて状況を見てもらっているわ。彼女一人ではさすがに難しいけど、タイミングを見計らって人質を助ける手筈よ。」

「本音は...。」

「分からないわ。...でも、あの子の事だし、どこかで機会を窺ってるはず。」

 簪が本音の事を尋ねるが、楯無は知らないと首を振る。

「ここからは私も同行するわ。対暗部用暗部、更識家当主の力を見せてあげるわ。」

「これは...頼もしい仲間が手に入ったな...。」

 気絶させた男から銃を取り、楯無は言う。
 そんな彼女の実力を漠然とながら感じ取ったラウラは、感心したように笑った。

「さて、それじゃあ、行くわよ。」

「え、行くって...どこに?」

「当然、アリーナよ。人質はそこにいる。貴女達もそこが目的でしょ?」

「目的地は一緒だった訳か...。」

 警戒を改め、ラウラ達は校舎の中へと入っていった。












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