暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜白と青の軌跡〜
黒と白
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
っていた、彼とはたった2年しか関わっていないが共に命を懸けて背中を合わせた仲。

それを誰かに否定された気がした。

「ふざけるな、ライアを失って辛いのが自分だけだと思うな!たった2年でも俺達は共に"命を掛けて背中を合わせて戦った仲"だ、それを誰かに否定される権利なん……「いい加減にして!」」

キリトくんの言葉に被せて怒鳴ったのは今まで静かにしていたリーファちゃんだった。

「……いい加減にして下さい、ここで言い合って何の得があるんですか。」

「スグ、悪いけど少し黙っ…「うるさい!」……。」

「アスナさん、ライアさんを失って辛いのは分かります、でも今はそんな事をしてる時じゃないと思うんです。生きている可能性が1%でもあるなら、1人よりも皆で立ち向かった方が上手くいくと思いませんか?」

リーファちゃんが私に微笑みながら言った。

その微笑みを見て私は少し冷静になった。

「……そうね、ごめんなさい冷静さを失ってたわ…」

「いえ、冷静さなんてこんな状況になったら失っちゃいますよ。そして、お兄ちゃん?」

私から視線を動かしてキリトくんを睨むリーファちゃん。

キリトくんは固まってヒッと声を上げた。

「お兄ちゃんは過剰に反応しすぎない!分かった?」

「は、はい…!」

リズも溜息を吐いてエギルさんに合図を出した。

「エギル、部屋空いてるわよね?」

「あぁ、お前らの頼みだから開けてあるぜ。」

「ナーヴギアを持ってきて正解でしたね。」

「今は何か中でイベントやってるんだろ?」

私とキリトくんは皆が何の話をしているのか全く分からず、ぽかーんとしていた。

すると、リーファちゃんが笑顔で教えてくれた。

「今からALOに行ってあるイベントを受けます、そのイベントこそが私達の目的です。」

──あ、だからナーヴギアを持ってきてって言ったのね…

やっと謎だったナーヴギアの持参する理由がわかり、隣の部屋へと誘導される。

「よし、向こうでとりあえずどこに集まるか…」

「同じ場所からのログインだから大体同じ場所からスタートのはずだけど。」

「行ってみれば分かるだろ!」

全員がベッドやソファで楽な態勢になったのを確認してから、皆である言葉を唱えた。

『リンク・スタート!』
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ