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提督していない提督による騒がしい日常
横須賀の秘密、「B-8Alt」
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飯食いに来た」
「あら、提督いらっしゃい、その方は?」
「あ、私?立川 彩乃と言います、よろしくお願いします」
立川は丁寧に頭を下げて礼をする
鳳翔も立川に釣られて頭を下げた
この際正直に言おう、立川と白崎は完全な真逆だ
凸凹コンビってやつか?まあ面白いからいいんだけどよ
「提督に立川さんはなにをお食べになります?」
鳳翔は割烹着を着付けながら注文を聞く
「じゃあいつもので、あ 彩メニューはねぇぞ、食いたいもん言ってみろ」
「えっ、じゃあ久保くんと同じのください」
鳳翔はにこやかに微笑むと厨房へと姿を消した
「そういえばいつものってなに?」
「それは出てきてからのお楽しみだ」
「それと楓は?」
「いまは駆逐と遊んでるよ」
俺はお冷を入れながら答える
さて、そろそろ飛龍達が帰ってくるころかな
そんなことを考えてると戸が開く音がした
「帰ってきたよー、鳳翔さーん、いつものー」
飛龍達がちょうど帰ってきた
「やっぱりここにいたんだ」
蒼龍は呆れた顔でのれんをくぐってきた
「あぁ、おかえり、どうだった?」
「いつも通りだよ」
飛龍は隣に座って中途半端に残っていた俺のお冷を飲む

しばらく話していると奥から鳳翔が皿を持ってきた
「提督と立川さんの分...と、飛龍は待ってね、蒼龍はどうする?」
一足早く前に豚の角煮が置かれた
「久保くんのいつものって角煮なんだねぇ」
彩はそういって角煮を口に運ぶ
「おいしー!!なにこれ!?」
「角煮だ」
「角煮よ」
「角煮だね」
俺、鳳翔、飛龍の順に答える
うん、うめぇ、変わらぬ味だ
口に入れた角煮を咀嚼しながらこの後のことを考えていた
なにしようかな、特になんもすることねぇんだよな
楓のやつ迎えに行ってやるか
「彩、それ食い終わったら楓のやつ迎えに行くぞ」
「ほはっは」
モキュモキュと口に含みながら彩は答えた
「...落ち着いて食べろ、喉詰まらすぞ」
彩が食べ終わるのを待ち、終わるのを確認してから楓を迎えに行く
楓捜索は思いもよらず難航したが、ようやく見つけることができた
「なんつーところまで走ってんだ」
俺がいつも釣りをするポイントの灯台下で力尽きていた
「ぜぇ...はぁ...はぁ...きっつい...」
「まああの中で1番キツイのだからな」
顔を上げた楓は俺の隣にいる彩に意味もない質問を投げかける
「彩は何しに来たの...?」
息を整えながら話している
「んー、特に考えてなかったな」
だろうな...
こいつらがいつも鎮守府に来てる時も何をするか考えてもなくここに来る
まあそれはそれでいいんだけどよ
「よし、じゃあ他言しないならいいもん見せてやる」
「「いいものって?」」
「いいものというより秘密の物だけどな」

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