3 嫉妬(ヤキモチ)
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た。
リリィは花輪の家がどこにあるかはわからなかったようだが、花輪の執事のヒデじいの車が彼女を送迎することになっていたので問題はなかったようだ。
「Hey、藤木クン。よく来てくれたね。こちらの広間に来てくれ給え」
藤木は花輪が招待した広間に入った。リリィは既にそこにいた。
そして、まる子、穂波たまえ、「はまじ」こと浜崎憲孝、「ブー太郎」こと富田太郎、丸尾、山田笑太、永沢、そしてみぎわとキャンプに行ったメンバーが集った。
花輪が司会を務めた。
「Hey、それじゃ歓迎Partyを始めよう。先ずは久しぶりだから誰だか彼女も覚えていないだろうから自己紹介から始めよう。では僕から、僕は花輪和彦だよ、Nice to meet you,baby」
「俺は浜崎憲孝。はまじって呼んでくれよ!」
「おいらは富田太郎っていうんだブー!ブー太郎って呼んでくれブー!」
「あたしはさくらももこ。みんなからはまる子って呼ばれているんだ!」
「私は穂波たまえ、よろしくね!」
「オイラ、山田笑太だじょ〜。アハハハ〜!」
「ズバリ、ワタクシは学級委員の丸尾末男、次の学級委員の選挙はズバリこのワタクシに一票を宜しくお願い致します!」
「僕は永沢君男だ・・・」
「私はみぎわ花子よ。花輪クンの将来のお嫁さんよ!!」
皆自己紹介を済ませていった。
「ほら、藤木君も名乗りなよ」
永沢が催促した。
「あ、うん、ぼ、僕は藤木茂、また会えて本当に嬉しいよ」
こうして一通り自己紹介が終わった。
「皆さんとまた会えて本当に嬉しいです。あの夏の野営を思い出すわ」
「それではeverybody、glassを片手に持ってくれ給え。乾杯!」
「乾杯!」
そのあと、皆はお菓子を食べてリリィと楽しく会話をした。複雑な心境の藤木と嫉妬溢れるみぎわを除いて。
「ねえ、花輪クン。私またあのギターの演奏を聴きたいな。いいかしら?」
「ああ、いいとも。ヒデじい、guitarの用意を」
「畏まりました、お坊ちゃま」
ヒデじいがギターを持って来ると、花輪はキャンプの時と同じ曲を弾き、鼻歌を歌った。
(やっぱり、リリィは花輪クンの方がお似合いだな・・・。ラブレター出したのが僕だって知ったとき、本当はがっかりしていたんじゃないかな。それに笹山さんも僕はリリィとうまく行っていると思って僕を遠ざけてしまうような、そんな気がする・・・)
藤木は不安を感じていた。
「藤木君、君もしかして、リリィが花輪君と仲が良さそうで残念に思っているんじゃないのかい?」
「い、いや、そんなことないさ!」
永沢に心の中を読まれた。花輪のギターの演奏が終わった。
「ありがとう、花輪クン。とっても素敵だったわ」
「いやいや、どういたしまして、Baby」
と
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