第二幕その十四
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「そうなりますね」
「私は黒だからオズの国の色にはない色だけれど」
ナターシャの黒のゴスロリはオズの国でも変わりません。
「確かに私の色ね」
「私もナターシャと同じね、オズの国の色じゃないわ」
最後に恵梨香は自分のピンクの服を見ました。
「それでもピンクが色になってるわね」
「そうでしょ、それぞれの色があるわね」
ジュリアは五人も含めて言いました。
「それぞれで」
「そうなんですよね」
神宝がジュリアに応えました。
「それぞれの色があるんですよね、僕達は」
「オズの国に入る前からよね」
「はい、それぞれ好きな色がありまして」
「その色で服や持っているものを統一してるのね」
「大体そうです」
「それってオズの国向きよ」
ジュリアはにこりと笑ってこう神宝にお話しました。
「一つの色がイメージカラーになるのも」
「そうなんですね」
「そうよ、そういえば私もね」
「ジュリアさんもですね」
「ピンクが多いわ」
着ている服や持っているものはです。
「恵梨香と同じね」
「オズの国ではピンクの色の国はないけれど」
ジャックが言ってきました。
「その人ではいるよね」
「例えばオズマ姫は白ね」
「そう、オズマの着る服はね」
ジャックはジュリアに応えて述べました。
「白だよね」
「そうなのよね」
「その人それぞれの色はあるよね」
「それもまたオズの国よ」
「国それぞれ、人それぞれで色がある」
「それもまたね」
「僕の色は緑だね」
モジャボロが着ている服は実際にこの色でした。
「この色が一番好きだしね」
「僕は青でね」
「僕は銀色だね」
かかしと木樵は自分達の服や身体を見て確認しました。
「強いて言うのなら」
「そうなるね」
「僕はオレンジかな」
ジャックは自分のカボチャの頭とオレンジのズボンから言いました。
「上着はダークパープルだけれどね」
「本当にそれぞれの色があるのがね」
笑顔で、でした。ジュリアはこうも言いました。
「オズの国らしいわ」
「それで僕達もですね」
「ええ、オズの国らしいわ」
「じゃあ人魚の国の色は」
「海だからマリンブルーかしら」
笑顔になってです、ジュリアは神宝に答えました。
「そうなるかしら」
「あの国はそうですか」
「ええ、海にいてあの人達の脚もそうした色が多いから」
「だからですね」
「マリンブルーかしらね」
その色ではというのです、色のお話もしつつです。皆はエメラルドの都からマンチキンの国に入るのでした。
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