第五章 Over World
あたしは絶対認めない
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を倒す」
「いや、待ってくれ。それはダメだ」
ほむらの提案に、翼刀が待ったをかける。
そう、翼刀の目的はワルプルギスの夜を倒すことだが、それよりもまず
「俺は唯子を助けに来たんだ。それで倒したら―――」
「唯子・・・・?前に行ってた、ワルプルギスにつかまった人のことかしら?」
「そうだ。だから、あいつを助けるまではその攻撃は看過できない」
「でも・・・・そんなことを言っていて、あれを倒せなかったらこの街が!!」
「君がまどかちゃんのことを何を捨ててでも守りたいように、俺はあいつを護るためなら街一つ壊滅しても構わない」
「ッッ―――!!」
翼刀の両眼が、ほむらを射抜く。
この男は本気だ。
もし救えるのならば、街も人も、すべて救うだろう。
だが、もしそれが無理ならば――――
「幸運にもワルプルギスによる嵐のせいで街は空っぽになる。最悪、街がなくなるのは仕方がない」
フッ、とさっきの迫力が嘘のように、翼刀が柔らかく言う。
ほむらはその声に少しホッとする。
流石に人命を投げ捨ててでも、彼女を助けようとはしないようだ。
「甘いのね」
「街もできたら壊さないでおきたいけど、それは無理だろうからな。最初から諦める」
二人の話し合いは進む。
果たして、あの巨大な魔女から唯子を救い出せるのだろうか?
そして
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「行くぞ・・・・」
「まって、杏子ちゃん!!」
公園に足を踏み入れようとする杏子。
その肩を掴んで、引き留めるのは映司だ。
杏子はすでに魔法少女に変身しており、槍を握っている。
肩に置かれた映司の手を振り払って、杏子が叫ぶ。
「なんだよ!!あんたも無駄だって言いたいのかよ!!」
「そうじゃないって!!だけどいきなりで行っても、失敗はできないんだぞ!?」
映司は別段、杏子の案に反対しているわけではない。
自分も化け物になったところを、仲間に助けてもらった身だ。
だが、いくらなんでもいきなり踏み込んでいってどうにかできるわけもない。
「・・・・チッ、解ったよ。だけど、どうするつもりだ?」
「これ、使ってみようかなって」
そうして取り出したのは、一枚のメダル。
だが、映司がいつも使っているような色鮮やかなものではなく、無骨な銀色をしたセルメダルだ。
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「さやぁかぁ〜
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