第五章 Over World
これが俺たちの出会いだね
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さあ、wikiを見よう。
『もしもーし?いるかーい?』
(い、いないいない!!だまってりゃわかるはずもねー。というか窓から逃げれば・・・)
『おっかしーな。今「なっ!?」って声聞こえたんだけど。あと息をのむ音』
(あたしのバカーーーーー!!!)
がっくりと膝をつく杏子。
だが、どっちにしろ黙ってればいい。
ホテル側だって、杏子の許可もなくここの鍵を開けるはずがない。
スタスタとベッドに向かい、ボスっ、と座り込む杏子。
玄関からは映司の声がなおも聞こえる。
『えーっと・・・・いるんだよね?このままだとオレ、無理矢理開けちゃうけど?』
黙って扉に魔法をかけて強化する杏子。
杏子、扉を強固にする。
シャレではない。
『返事してくれないと、お店の人に万引き犯って言いつけるヨー?』
万引きの時には魔法で意識を向けさせてない。
カメラにも細工しているから、映ってない。
いくら映司が騒いだところで、証拠がないから意味がない。
『あ、俺あのときカメラで映像取ってたから』
嘘だということはすぐにわかる。
あの時、映司は何も持っていなかった。
だが、そんなあからさまな嘘にイラついたのか、杏子は言葉を返してしまった。
「うっせーな!んな嘘が通じると思ってんのか!」
『あ、いた』
中から聞こえてきた声に、とりあえず反応する映司。
杏子としてはまた面倒なことしちまったと頭を抱えるが、よくよく考えればロビーに文句を言えば追い出せるのだ。
そう思って、電話に手を伸ばす杏子。
が、コンコン、窓を叩く音がして、そちらに意識が向く。
なんだ?と思いながらカーテンを引くと、そこにはタカカンに掴まれたバッタカンがいた。
カンが何かって?「カンドロイド」の「カン」です。
「うわぁ!?」
『あ、それがカメラ。どこに電話するの?』
思わずしりもちをついてしまう杏子。
どうやらカメラがあったというのは本当だったらしい、これなら手に持ってなくてもいいのだし。
更に窓を覗き込むと、バッタやタカの他にもウナギやタコのカンドロイドが部屋を囲んでいた。
「こ・・・の・・・・」
キュゥン
『ねー、ここ開けて・・・・』
「だっシャぁーーーーー!!!」
バリーン!!
『なに!?って、えぇええ!?』
ホテルの窓をブチ破り、外へと飛び出していく杏子。
バッタカン越しにそれを見ていた映司は驚愕と共に青ざめた。
当然だろう。
少女がいきなり投身自殺したようにしか見えないのだから。
ゆえに
「変身!!」
《タカ!ク
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