暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
仏門・・・というか白夜叉
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「ふい〜・・・さすがに、白夜叉相手にそう簡単に勝たせてはくれないか」
「さすがに、まだ16、7年しか生きとらん若造に負けることはないのぅ」

ボロボロになった神主衣装から普段着に代わりタオルを取り出して汗を拭く一輝に、扇子を取り出して自身を扇ぐ、こちらも汗をかいた白夜叉。全力を出すと危険極まりない二人のため、ゲーム盤を展開、一部制限を付けて思いっきり戦っていたというわけだ。どんだけ戦いたいんだよ、一輝は。
なお大まかな制限としては、一輝はアジ=ダカーハ使用禁止。白夜叉は火力に制限、と言った形である。当然それ以外にも霊格的な色々が制限かかっているのだが、それは割愛。

「しっかし、シ○カのやつも融通が効かんものだ。アジ=ダカーハがいかに危険とはいえ」
「一応湖札も俺と大差ないくらいには強いんだから危険物のはずなんだけどな」
「まあ、そこは認識の違いじゃろう」

危険物を近づかせず、それに十二分に対応できるだけの戦力を監視にぶつけておく。とっても普通で、そして問題の起こりにくい判断だ。一輝としてもただそれをされたら面白みがないと殴りこみをかけかねないのだが、久しぶりに会う白夜叉との会話に戦闘だ。ちゃんと飴まで準備されている。釈○すげえな。さすがは仏門のトップ。

「それに、同レベルの実力を持っているとしても相性というものがある。最強の神殺しの力を十全に使いこなせる初対面の神霊なぞ、私であっても近づきたくはないのう」
「よく言う。白夜叉は神霊じゃなく星霊だろうし、本気だせばどうにか抑えられたと睨んでるんだがな」
「霊格を開放しゲームを開催すれば、ゲーム盤に閉じ込めるくらいのことは出来ただろうが、勝てたかと言われると怪しいところだ。証拠もない話だが、あれを倒すにはいくつかの条件があると睨まれておった」
「条件?」
「うむ。その辺り、あのマスコットから聞いておらんのか?」

さすが白夜叉様、今日初対面なのに肩乗り状態のアジ=ダカーハをみてしっかりマスコット扱いしてくれる。確かに狙ってはいたが全員が全員「何ふざけたこと言ってんだ!?」なリアクションをしてくるがためにそろそろ飽きてきた一輝としても、これくらいのノリが気楽ですらあった。

「んー・・・何も聞いてねえな」
「おらんのか?自らという終末を踏破した英雄に対し、それなりに興味があるものと思ったのだが」
「その辺りは、人類最終試練の先輩としてか?」
「はてさて、どうかの?」

既にクリアされた人類最終試練とはいえ、自らの手札につながる可能性が少しでもあれば明かしてはこない方針のようだ。

「まあ、あれだ。あんまり詳しくはねえんだけど、箱庭に現れる・・・ってか現れた三大人類最終試練、あれは全て外界における終末の具現・・・みたいなもんなんだろ?」
「まあざっくりとい
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