食堂での悲劇…上条に振りかかるΨ難
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と信じられない方が料理を作っていたのです。
「え…? 提督…?」
そう、中では提督が調理をしていたんです。
私は目を疑いました…。
どうして提督が調理を…?
私の疑問をよそに提督は手際よく料理を盛り付けていきます。
「〜♪ よし、完成だ!名付けて!上条さん特製、青椒肉絲」
お皿に盛り付けられたのは美味しそうな青椒肉絲でした。
美味しそう…。
私が青椒肉絲を見ていると、提督がこちらに気がついて声をかけてきました。
「ん?おぉ、神通じゃないか、丁度よかった。これ、作ったんだけど食べるか?」
その言葉に私は驚いて聞きます。
「え? …よろしいんですか?」
私の問いに提督はニッコリと笑って答えます。
「あぁ、ちょっと多く作りすぎちまってさ…。一人じゃ少し食べきらないと思ってたところだったんだ」
ははは…と苦笑する提督。
「頂いて宜しいのでしたら、頂きます…」
「おう! ジャンジャン食ってくれ!無くなったらまた作ってやるからな!」
「はい、ありがとうございます…」
提督の作った料理…どんな味がするんでしょうか…。
「いただきます…」
「おぉ、どうぞ。じゃあ俺もいただくかな」
私は青椒肉絲を口に運びます。
「ッ!」
とびきり美味しいと言うわけではないのですが、優しい味付け…それに何処か癖になる味…。
提督の性格がよく出ている殿方の料理でした。
私が夢中で箸を進めていると…。
「良い匂いデース!ってテートクにツージン!?何してるデスカ!」
「あらあら本当…良い匂いがしますわ〜」
「ん? おぉ、金剛に龍田じゃん、何って飯食ってるだけだけど?」
「メシ?Oh!補給デスネ!それは誰が作ったんデス?」
「誰って俺だけど…」
その瞬間金剛さんの顔つきが変わりました。
「テートクの手料理を私も食べたいデース!」
「私も少しお腹が空いたので何か作って欲しいですねぇ〜」
金剛さんの必死さに比べて龍田さんは呑気です。
「わ、わかったわかった…。今何か作って来てやるから待ってろ」
そう言うと提督は厨房の方に入っていきました。
その後に匂いを嗅ぎ付けた睦月ちゃんや綾波ちゃん、それに電ちゃんが続々と顔を出してきて提督は料理付けにされていました。
食堂が賑やかになるなか厨房からは…。
「不幸だーーー!!」
と、叫び声が聞こえていました。
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