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とある鎮守府の幻想殺し
食堂での悲劇…上条に振りかかるΨ難
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 side上条 部屋に戻って来た俺は数少ない任務資料に目を通す。 

枚数にして六枚、しかもそのほとんどが編成や開発に関するものばかりなのだ…。


「やっぱし、出撃に関する物はねえんだな…」 

言われてみれば、確かに向こうにいた時…。 

一方通行や御坂の奴がよく…


「毎度毎週うっとォしいンだよなァ…アイツラ…」


「ホンットに勘弁してほしいわ! 
あいつら何でこうも休みなく出てくるのよ! 
こっちが疲れんじゃない!」 

って愚痴を言ってたっけか。 

その時はスキルアウトの奴等にでも絡まれてるんだろうと思ってたけど今考えると、深海棲艦の事だったんだな…。


「まあ、あいつらが頑張ってくれてるから俺がここにいられる訳なんだろうけどな…」 

少し前までなら、電や金剛達がそうだったってことだもんな…。 

しかも死…と言うよりは船として沈んでしまうこともあったらしい…。 

そんなことはさせたくはない。 

折角こうして知り合えたんだ。

そんな奴らをみすみす見捨てる何て事はしたくはない。


「つっても、その出撃が無いからその心配は必要ねえんだけど…」 

パラパラと資料を捲っていくと、不意に…。


【グゥゥゥゥ…】 


腹がなった…。

その音を聴いて朝から何も食べていなかった事を思い出した。


「そういや、朝から何も食ってねえもんな…。よし! なにか作るか!」 

と、椅子から立ち上がり部屋を見回し、そして気がつく


「そういえばここキッチンねえじゃん!」 

常識的に考えて見れば当たり前だった。 

普通、司令室にキッチンなどある訳がない。


「仕方ねえか、食堂くらいならあるだろ…そこのキッチンを借りるとするか」 

俺はそう呟き、食堂へ向かった。

「これが食堂のキッチンか。悪くねえじゃん」 

充分すぎる広さに火力のありそうなコンロ…。 

それに揃えられた調理器具、これだけ揃ってりゃ言うことなしだ。


「さーて、そんじゃ、いっちょやりますか!」 

俺は調理にとりかかるのだった。 


sideout 



side神通 


演習を終え、私は部屋に戻るために鎮守府内を歩いていました。 

すると、何処からか良い香りが漂ってきたんです…。


「これは…何処から…」 

香りを辿って場所を探ると、辿り着いたのは食堂でした。


「〜〜♪」 

中では誰かが料理を作っているようです。 

調理する人はいないはずなのに、どうして……。 

私は誰が調理しているのか気になり、中に入っていきました。 

厨房の外から中を覗く
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