暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
神話世界に喧嘩売ってみた、あるいは第二回異邦人のお茶会
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の三人が比較的おとなしくしていることもあり最大の問題児がいなくなったことで平和になった本拠にて、茶柱にほっこりしていた。そんな彼女の元に一部神群からの謝罪状が届き絶叫を上げるまで、あと六日。



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「そんで?唐突に俺の部屋に訪れたと思ったら茶の準備をし始めた要件は何で?」

ところ変わって、ノーネーム本拠。かつて親睦会をした時のように十六夜の部屋を会場にすると女性陣二人によって決定されたそれは、メンバーが一人減った状態で開催された。

「そうね、まあ前にやったのと変わらない親睦会のようなものよ」
「親睦会ねぇ。それならそれで、一輝が帰ってきてからの方がいいんじゃねえか?心機一転、新しいリーダーの下で頑張りましょう、ってな」
「今回の議題はどちらかと言うと一輝に知られたくないものだから、それはちょっと」

あん?と。ただの親睦会だと思っていた十六夜は整備していた各種道具をギフトカードに片づけ、ベッドに腰かけて紅茶で口を湿らす。今の言い方はなんの疑いようもなく、ただの親睦会ではないということだ。
しかしある種親睦会であり、一輝に聞かれては困るものである。それだけの情報があれば、回答にたどり着くのはそう難しくなかった。

「つまり、対一輝の親睦会、ってわけか?」
「そういうことね。どうせ十六夜君も考えていたのでしょう?」

実際考えていたので肩をすくめるだけに抑え、そのまま茶菓子に手を伸ばす。サクッと口の中で音を立てるクッキーにそれなりに満足した。

「それで?一体全体どういった形で親睦会とするおつもりで?今現在分かってることでも報告するのか?」

それはそれで大変興味がある、と。自分だけで集められる情報、推測可能な事柄では限界があったため、本心ではそう思いながらも表には出さない。この辺りの性格は変わっていないものとみえる。

「ううん、そんなことはしない」
「あん?」
「もっと言えば、推測を進めることもしない」

すなわち、本当にただの親睦会である。ちょっとがっかりしながら、どうせ暇なのだからとそれを良しとする。それに、そう言った意味のない時間というのもそれはそれで貴重なものだ。

「まあつまり、「いつになるか分からないけど妥当鬼道一輝!」と言ったところね」
「気の長い話だな」
「あらそうかしら?全くもってわからない相手に対して傍観ではなく打倒と立てるだけ、十分だと思うのだけれど」
「確か上層は今回の会談次第だけど、基本傍観の立場になるんだっけ?」
「そうらしいわね。よっぽど大規模のギフトゲームに殴りこむか本人が魔王にでもならない限り傍観の立場、役割があるとはいえ悠長なものよ」

お仕事だから仕方ない。それにマジでやらかしたらちゃんと出動してくれるらしいし、
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