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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
上層へ
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「つーわけでレティシア。アジさん連れてくからその辺の調整頼んだ」
「了解したよ主殿。ちょうどいいから白雪をみっちりしごくとしよう」

さすがメイド長、容赦がない。そしてそんなメイド長に短期間で認められたアジさんマジ半端ない。さすが最強の魔王、絶対悪の魔王、人類最終試練!
・・・あんまり関係なかったかもしれない。

「ねえ一輝、それ私たちもついていくことってできないの?」
「ただでさえ六人分だせやと脅されていますので、これ以上は黒ウサギの胃的に問題なのですが・・・」
「まあ黒ウサギの胃と上層コミュニティの財政状況はどうでもいいんだけど」
「よくないのですよ!」

瞬間、黒ウサギはツッコミを入れて自分の席に戻る。本当に一瞬、人間の認識速度を超えたその一撃は、不可視のツッコミとなった。

「まあ黒ウサギの胃は置いといて、だ」
「十六夜さんまで何を言っているのですか!?」

瞬間、以下略。

「俺としても上層関連は興味がある。天部にも呼ばれてるんだろ?」
「あと仏門の方からも呼び出されてるな。・・・まあこっちは白夜叉に呼び出されたっぽいけど」
「そう言えば彼女、仏門に軟禁されたままだったわね・・・」
「うう、非常に人聞きが悪いのですよ・・・」

あながち間違ってもいないと思います。

「とはいっても、まあ無理だな」
「その心は?」
「本拠の守りが死ぬ。主に俺の暇つぶしのせいで色んな魔王に目を付けられたからな。主力をごっそり連れていったらここぞとばかりに攻め込んできかねない」
「全部一輝さんのせいなのですよ!?」

問題児に暇を与えてしまえば、起こる結果は目に見えている。大切な教訓です。

「つーわけで、だ。十六夜と飛鳥、耀は本拠に残る」
「・・・要するにオマエのせいじゃねえか」
「それについては謝る。マジですまんかった」

ヒマが一周して冷静になった結果、それなりにちゃんと判断できるようになったようだ。しかし後悔先に立たず、終わったことは変えられないのだ。

「あと黒ウサギについても、二つの理由から本拠な」
「2つ、とは?」
「一つは審判権限。もう一つは俺気ままにやりたい放題したいから」
「問題だけは起こさないでくださいね!?」

明らかに危険な笑みである。南無。

「戦力面はこんなもんで、あと農業、メイド、その他諸々各部のリーダーは残していくしかないとなると・・・やっぱ俺の手持ちで行くしかないってわけだ」
「あー・・・まあ、うん。確かに」

上層の美食食べたかったなぁ、と。ちょっと心残りとつぶやきながら、しかしちゃんと受け入れた耀。一輝のせいで起こったこともあるが、それでもちゃんと理由が成り立っているのだから仕方がない。

「まあそう言うわけで、だ。土産くらいは
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