第49話 バイキング、それはいたずらを楽しむ場
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何故か水を飲みまくっているセインと、
その横で大笑いしているウェンディがいた…………………
「アハハハハ!!おおノーヴェ、いいところに来たっス、これ一杯どうっスか!?」
そう言って、ウェンディが私にウーロン茶を差し出してきた。
「あ、ああ、ありがとう…………」
受け取って取り敢えず一口飲もうとしたとき、ふとウーロン茶の色が赤っぽい事に気がついた。
「どうしたっスか、ノーヴェ?」
「一つ聞きたいんだが、ウーロン茶少し赤くないか?」
「そ、そんな事無いっスよ…………」
私から目線をそらし、吹けていない口笛をウェンディ。
「怪しいな…………なあウェンディ、先ずはお前が飲んでみろよ」
「えっ!?」
「大丈夫なら問題ないだろう?」
「そりゃあそうっスけど…………」
「だろ。ほらほら…………」
私はウーロン茶をウェンディの口元に近づける。
「ああ、分かったっス!!女は度胸っス!!」
覚悟を決めたのか一気にウーロン茶を飲み干したウェンディ。
「からあああああああああっ!!!」
絶叫を上げて後はセインと同じ行動をし始めた………………
あの後、店員に呼ばれ、注意を受けてから席で事情を聞いているのだが…………
「はぁ……………それで?」
「その後、怪しいと思って、ウェンディに飲んでみろって言ってみたんだよ。んで飲んだらあんなことに…………」
要するに全てはウェンディが悪いってことだな。
コイツ、覚悟しとけって言ったのに更にまたやらかすとは………
「はぁ…………いたずら位俺もやった覚えがあるがやりすぎだろ……………一体何を、どのくらい入れたんだ?」
「コッ……プの半分…………タバスコっス………」
「コップ半分もタバスコを入れたのか!?」
やりすぎだろうが!!限度を考えろよ!!
「うう………ケーキが、ぐすっ…………味がしないよ………ヒック…………ウェンディのバカ、うえええええええええん!!」
マジ泣きしてしまったセイン。
一番とばっちり食らったのはセインだからな…………
「セイン、今度また翠屋に連れていってやるから今回は我慢してくれ。それでも納得できなかったらどこかに連れていってやるから…………」
「ぐすっ、でも……………」
「セインはお姉さんだろ?お姉さんは我侭言わないものだぜ」
「…………分かった………でもちゃんと連れていってね」
「ああ、約束する」
これで少しは機嫌が良くなればいいけど…………
「取り敢えず追い出されずに済みましたから食事を続けましょう。ウェンディ、帰ったら覚悟してて下さい」
「高確率…………で……死ぬと……
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