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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
一つの日常 キメラと三頭龍 A
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「食べ過ぎではないか?」
「全く同じ量を食べてるアジさんにそんなことを言われても」

これといって参加できるゲームもなければ面白い見せものがあるわけでもなく、そして面白おかしく引っ掻き回せるものがあるわけでもない。となればもう食べ歩きくらいしかやることがないわけで。
どれくらい持たされてるのかと確認したら一輝の財布を丸々持たされていたから、遠慮なく食い倒れの費用にさせてもらっている。大丈夫、アジさん一切止めなかったし。

「それにほら、一輝から『遊んで来い』って言われたんでしょ?」
「言われたな」
「そして私の知ってる気軽にできる遊びは『ギフトゲーム』か『食い倒れ』だから」
「なるほど。言われたことをこなしている、というわけか」

と、そんなことを話しながらまたどんどん買い込んでいく。片手で歩きながら食べられるものは食べながら、それ以外はいったんギフトカードにしまっておくことにした。買い込み終わったらどこか座れるところを探して食べることにしよう。
と、そういえば。

「超今更だけど、アジさんもギフトカード持ってるんだね」
「ギフトカード・・・ああ、ラプラスの紙片のことか」

と、そう言いながらアジさんはポケットから真っ白なギフトカードを取り出す。今はほとんど全ての能力を一輝の中においてきている状態らしく、しるされているギフトも“龍種”、“龍影”の2つだけ。名前の欄にも一体何をしたのか「アジさん」とだけ記されている。まあこれなら取り出したとしても大変な騒ぎにはならないだろう。

「何、“ノーネーム”の執事をするなら必要だろう、といって一輝に渡された」
「待遇厚いな一輝」
「家事関連、警備関連で有能な人材にはそれなりに対応する、とのことだ」

どう考えても必要以上の人材だよね、うん。もう今更か。

「えっと、うん。本当にこんな扱いでいいの?アジさん的には」
「敗者の務めだろうさ。それに、やってみればリリたちと仕事をするのはそれなりに楽しく、和菓子は美味だ」
「和菓子好きなんだ」
「大好物といって過言ないな」
「・・・それならおすすめのお店があるけど、行く?」
「是非とも」

うん、これではっきりした。危ないんじゃないかとかあの戦いのこととか気にしてたけど、なんの問題もないな。立場的には下っぽいし、今後は一切遠慮しない方向で行こう。



 ========



「いかがでしたか?私のおすすめ和巡りは」
「言葉もない。つい買いすぎてしまったとは思うがな」
「ま、その分はお土産ってことにすればいいんじゃないかな」

あの後。個人的にお勧めの和菓子屋さんに行ってお店で食べて食べて食べまくってお土産を買ってから、であるのならと和巡りをしてみた。主に、というか食だけで。ひたすらに日本
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