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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第95話:税金を払うのは当然だが、有名税ってのは不本意だ
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の姫君の所為で苦労するのは仕方ない……だって、少なくとも彼女の性格以外もを堪能してるワケだし、それ一点に絞れば凄く羨ましいワケだしね。

でもこの()は違う。
無理矢理押し付けられて、あの姫君のあの性格に付き合わされてるのだから、周囲の人間が少しでも負担を軽くしてあげる必要があると思う。

今回ポピー様がいらっしゃったのも、彼女の負担を軽減させる為なんだと思う。
だけど劇薬すぎて一般人には地獄だったんじゃないかな?
王家の方々は感覚が麻痺してて気が付かないだろうけど、ポピー様もアレな部類に入ると思うんですよね。

「あのぅ……軍務大臣秘書官さんは、マリーちゃんのご両親の事を存じてるのでしょうか?」
「ええ、まぁ……不本意ですが知っておかないと問題ありますから」
知らなければ絶対に近付きたくない女の子なんだけど……

「はぁ……大変ですね、軍人さんも」
「そうですね。彼女の家庭は凄く特殊で、それでいて凄く奇抜な方々の集団ですから、僕や貴女のような一般人には、凄〜く重荷になりますよね(笑)」

「ふふふっ。本当ですね……対応出来る人間って居るんですかね?」
良かった。先刻(さっき)まで暗い顔をしてたけど、やっと笑顔を見せてくれるようになった。勇気出して、兵士を叱った甲斐があった。

「大きな声じゃ言えませんが、宰相閣下は対応出来てるんです。まぁあの人は普通じゃないですけどね」
「あははははっ! 確かに普通じゃありませんね(大笑)」
僕の言葉にお腹を抱えて笑い出すピエッサさんは、凄く可愛いと思います。

少数だが通り過ぎる城内勤務者等が羨ましそうに視線を向けてきた。
後で皆に何を言われるか解らないけど、彼女の可愛さを目の当たりに出来るのなら、きっと些細な事だと思えるはずだ。

「あら……もう城の出口に着いてしまいましたね。何時もならもっと遠く感じるのに」
「そう言って貰えると嬉しいです。僕と一緒に歩いても殆どの女の子は楽しくないみたいだから……」
“殆ど”と言ったが、ほぼサビーネちゃんだけだ。

「まぁ……そんな感性の低い女の子が存在するんですか? 軍務大臣秘書官さんは凄く楽しい方ですよ」
あぁヤバイ。涙が出てきそうなくらい嬉しい言葉だ。
芸能活動を止めないでほしいなぁ……

「楽しんでもらえたなら幸いです」
「とんでもございません。送って戴いた事も大感謝です、軍務大臣秘書官さん」
どうしよう……女の子とこんなに良い感じになるなんて、給料日直後のキャバ以外ではありえないんだけど(涙)

「あの……本当に感謝して戴けるのなら、一つだけお願いがあるんですが」
「……何でしょうか?」
あ、いかん。今更何か要求されたから、ピエッサさんが凄く警戒してる。

「えーとですね……僕の事
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