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衛宮士郎の新たなる道
第4話 武士道プラン発動せり
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ヒュームの反応をよそに、レオが口を開く。

 「ボクの事を知ってる方々も知らない方々もいらっしゃるようですから、軽く自己紹介をさせて頂きます。僕の名はレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイと言います」

 レオのフルネームにさらに気付く者達が続出する。
 その中には風間ファミリーの参謀の大和も当然入っていた。

 「オイ大和、如何して驚いてる奴がいるんだ?」
 「そりゃ驚くに決まってるだろ?ハーウェイと言えばEUを中心とした有名な企業連合の盟主の家だ。それに俺の記憶が確かなら、レオナルドと言えばハーウェイ家の次期当主だった筈だからな」
 「だからそれの何所に驚く要素が有るんだ?」

 ガクトは事の重要性を未だに把握できずにいる。
 しかしそれも無理らしからぬ事。常識外れの百代とよくつるんできた風間ファミリーの一員として、その当たりが一般人に比べて麻痺しているのだ。

 「いいか?西欧財閥は九鬼財閥のは劣るが、それでも世界経済を支える重要な支柱の一つだ。そんな財閥の次期当主が突然九鬼財閥の懐直前までくれば、どう対応すればいいか判断しかねるところだろう。もしこれで彼に何かあれば、九鬼財閥や川神院は非難を待逃れないだろうし、実際暗殺なんかもあるかもしれない。事の重大性がこれで解ったか?」
 「あ、ああ。けどよ、そんな重要人物を受け入れる所なんて、あんのか?そもそもあの留学生、何所で今暮らしてるんだ?」
 「あっ!?」

 その疑問に答えたわけでは無いだろうが、

 「彼は今、衛宮士郎君の家で下宿しとる。もし今後レオナルドに何かある時は、衛宮士郎()を通すと良いじゃろう」

 丁度良く説明が入った。
 しかし大和の杞憂は消えない。

 「い、幾ら衛宮先輩の家だからって・・・」
 「大和、多分大丈夫だと思うわよ?」
 「ワンコ?」
 「だって今の衛宮先輩の家は川神院(うち)と同じくらいの戦力が揃ってるわよ?総合的に言って」
 「ワンコ・・・・・・」
 「信じてくれた・・・・・・って!何で泣いてるの!?京まで!!?」

 演技では無く本気でちょっと涙を流す2人。

 「いや、感動してるんだ・・・!」
 「うん。だってワンコが“総合的”なんて言葉使うんだもの」
 「泣く程!?と言うか、喰いつく所そこッ!!?」

 大和達が何時もの感じを出しているのをよそに、幾人かの生徒が声に出して疑問を言う。

 『冬木の藤村組は西欧財閥の傘下に入ったのか?』と。

 その疑問に対してレオ自ら、

 「その様な事実はありません。僕が川神学園に留学を希望したのは、以前九鬼英雄さん――――いえ、此処では英雄先輩と呼ぶべきですね。英雄先輩からの話でこの学園に興味を持ち、留学を決めました。ですが僕は自分がど
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