第4話 武士道プラン発動せり
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理解する前に、
「クク、打撃やとしての筋肉が足りておらんぞ?川神百代よ」
「なっ!?何時の間に後ろに」
突如背後に現れたヒュームの気配の消し方と速さに、驚きを隠せない百代。
そんな予想通りの百代の反応に、殺戮執事は落胆しながらも嗤う。
「フン、そこの衛宮士郎に指摘されたにも拘らずその程度の反応とは。貴様の事はほぼ把握した。矢張りまだまだお前も赤子よ」
そうして言い返す百代を待たずに紋白の下へ神速で戻るヒューム。
その当事者たちの想いも構わず、今度はクラウディオがいつの間にか壇上に上がっていて、今日から自分たち九鬼家従者部隊の人員が現れるが、それは武士道プランの成功の為であり、学園生徒達の味方であると言う説明だった。
これにより武士道プランの説明もあらかた終わり、朝の臨時の全校集会もお開きかと思いきや、鉄心が再び壇上に上がって来た。
「すまぬが最後にまだあと二人程紹介したいので待って欲しい。断っておくが武士道プランとは関係のない留学生での、全校生徒の前で自己紹介したいと希望しておるのじゃ」
鉄心の説明に生徒達が疑問の声を上げる。
たかだか留学生程度じゃ、武士道プランの申し子や九鬼財閥の関係者程のインパクトに欠けるんじゃないかと言うモノだ。
そんな生徒達ではあるがそれ以上に怪訝さを露わにしているのは、九鬼財閥組――――特にヒュームである。
留学生が入ると言う情報自体は掴んでいたが、素性が伏せられていたので情報を探ろうとしたが今日まで掴めなかったからである。
精々掴めたのはその留学生2人がEUの何処から出身なのと、下宿先が衛宮邸だという位だ。
そして解せないのがこの全校集会の前で堂々と自己紹介をすると言う点だ。
ともあれ、どれだけ推測を重ねても今となっては無意味な事。自分達の次に自己紹介をするその留学生の豪胆ぶりを括目させてもらおうと、壇上を注視する。
その様々な二兎人が注目する中、最初に現れたのは猟犬部隊の軍服姿のリザである。
「彼女は留学生の護衛のリザ・ブリンカー君じゃ」
「紹介に上がりました。リザ・ブリンカーです。本日から宜しくお願いします」
意外と礼儀正しく自己紹介するリザに、またもや(ほぼ男子)生徒達から歓声と絶叫が上がる。
『よっしゃー!また美女だー!』
『お姉さん属性とかマジドストライク―!』
明らかな性欲丸出しの声とは言え、リザは笑顔で其方へ手を振っていた。
勿論上辺だけで内心は、
(何でこんな盛りの付いた猿みたいなやつらに愛想振りまかなきゃならねぇんだか?それに美女ならなんだっていいってのかよ・・・。これだから男は!)
と蔑んでいた。
勿論既に士郎に恋をしている身な
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